囚われし賤民の出航 生きること 生きていくことが現実だ この肉体だけで 荒野を素足で歩いてきた 笑顔はない 食べていくことだけが全て 何も持たず 生きていくことが現実だ この肉体だけで 大海に翻弄されてきた 怒顔もない 今を貪るだけが全て 神に祈る 神の不公平な扱いに跪いて 雑巾のようになった肉体と心の在り処 約束された土地を目指し 一粒の種に託す わが果てなき希望を求めて