2008.04.29
昨日NHKの番組で特集していた「薬師寺展」。日光菩薩像、月光菩薩像が揃って薬師寺を出るのは初めてだとか。光背を慎重に取り外し、東京へ運搬する様子をカメラが追っていました。その影響もあってか東京国立博物館は開館前から長蛇の列が出来ていました。自分もその中にいて、ぞろぞろと館内に入り、日光・月光菩薩像とご対面しました。薬師寺には前に何回か出かけて薬師三尊像を見ているのですが、印象がまるで違っていました。まず光背がないこと、それからNHK番組の解説にあった通り菩薩の背中がきちんと作られていて、仏というより人体彫刻を見るような感じを受けました。骨格や筋肉を考えた肉付けがされていて、白鳳時代にあってどんな人がこれを作ったのか、ダ・ヴィンチやミケランジェロを超える才能が我が国に存在した証になると思います。ホンモノに触れた感動で、人の混雑を忘れてしまうひと時でした。 Yutaka Aihara.com