2008.05.26
尾瀬を歩きました。この季節は水芭蕉が咲いています。湿原のところどころに小さな池があってその周囲に水芭蕉が群生している景色は何ともいいものです。とくに印象的だったのは湿原の向こうに広がる燧ケ岳の雄大な景観です。雪がまだらに残り、山肌と雪の筋が美しいコントラストを作っていて、自分もセザンヌのように大きく面取りをした画面で、この山を描いてみたい衝動に駆られました。青空にポカンと浮いている雲は、旧ユーゴの素朴派画家が描く絵にも似て、自然が作り出す美にため息が出るほど感動しました。縦横に走る木道はアースワークという現代アートにも思えて、自分の作品がちっぽけに感じてしまいました。 Yutaka Aihara.com