2008.05.30
7月の銀座の個展に出品する作品で、タタミ六畳の面積を有する「発掘〜遺構〜」に寄せるコトバを思案しています。図録の1ページ目に掲載するコトバです。この作品のイメージを辿り、初めにどんな思いがあったかを思い出しています。作品を制作し始めると、そうした思いに枝葉がでてきて始原的なイメージの振り返りが難しくなることがあります。作品を作る前に何かがあったはずなのに、目の前にある作品の具体的な形態ばかりに左右されてしまうのです。作り込めば作り込むほど、それは作品のための作品になってしまいます。コトバを生み出すには、造形作品が生まれた時に立ち戻らなければならないと思います。コトバを介してイメージの源泉を探ることは自分にとって必要なことなのです。 Yutaka Aihara.com