2008.06.03
昨日出かけた熱海市の池田満寿夫・佐藤陽子の「創作の家」。そこから車で20分程度走ったところに故池田満寿夫が主に陶芸を試みていた「満陽工房」がありました。山の中腹にある大きな町工場のような工房です。ただし工場とは違うのはカラフルに塗装された工房の壁でした。工房そのものは未公開で、隣接している記念館に陶芸作品が展示されていました。自分にとって有意義だったのは、たとえ外側からだけでも工房が見れたことでした。周囲の環境、工房の大きさから作家の創作の在り方を想像することができるのです。とくに周囲の環境は重要で、作品は環境によって影響を受けるからです。自由奔放な池田満寿夫の作風が、みかん畑の点在する山の中から生まれたという事実。しかも空は大きく広がり、眼下に川が流れる自然のままの環境。そんな場所に羨ましさを感じながら「満陽工房」を後にしました。 Yutaka Aihara.com