2008.06.09
公務で気持ちがギュウギュウ詰めになっている時に、ふと思い浮かべるイメージがあります。それは壁であり、地層であり、連なる家並であり、迷路のように入り組んだ路地です。会議で眠くなる時もイメージが現れ出ることがあります。現実逃避かもしれませんが、ただ思い浮かべるだけではありません。これは作品化できるかどうかをイメージと同時に考えているのです。今までの作品はこんな些細な心の動きから始まっていると言えます。ただ過去に自分が住んだヨーロッパの都市や旅した風景が頭の隅にあって、イメージが具体的に現れるのは、このようなところが起因しているのは言うまでもありません。今日は隆起した土地と陥没した土地がイメージされました。その断面が何とも心地よく、また彫刻的な美しさもあって、この断面のイメージを何とか作品にならないものかと思案しているところです。 Yutaka Aihara.com