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三連休 美術館&映画鑑賞へ
三連休初日です。夏季休暇が終わり、仕事が始まったこの時期の三連休は、ちょっとした骨休みになって嬉しい限りです。私は公務員管理職と彫刻家の二足の草鞋生活なので、一日中ゆっくり休むことは出来ませんが、それでもこの三連休は大好きなアートに接することが出来るので気分が上がります。初日の今日は工房での制作を休んで、家内と一緒に美術館や映画館に足を運びました。生憎の雨天でしたが、東京上野駅に降り立つと大勢の人が出ていました。東京都美術館で開催中の「藤田嗣治展」も混んでいましたが、それでも充分に鑑賞することが出来ました。今まで藤田ワールドに幾度となく接してきましたが、年代を追ってその代表作とも呼ぶべき作品が網羅されているという規模では、今回の没後50年を記念して開催されている「藤田嗣治展」は圧巻でした。初めて見る中南米の風俗をテーマにした作品があり、乳白色の裸婦や自画像を描いた画家とは思えない強烈な色彩に戸惑いました。詳しい感想は後日に回します。次に向ったのは六本木の国立新美術館で、ここで開催されている「二科展」の招待状をもらっていたので見てきたのでした。毎年、後輩の彫刻家が出品していて楽しみにしているのです。彼は合板を重ねて塊を作り、その積層を効果的に使う木彫家です。今回は会友推挙の褒美がついた力作を展示していました。シャープな彫りと形態が見事でしたが、これ以上継続していくと彫刻とは違う世界に入ってしまいそうで、やや危機感を感じました。技巧に軸足が置かれている状況を何とか変えて、彫刻としての精神性を追求して欲しいと思いました。彼には充分な実力があり、展開力もあるので、それも可能だろうし、何より私が最も期待する作家でもあるのです。私も彼の作品によって刺激を与えられていることは確かです。国立新美術館の地下にはギャラリーショップがあり、その中に小さな展示スペースがあります。いつもなら見過ごしてしまうスペースですが、「工芸、語りかけるけんちく展」と題した若手作家4人によるグループ展をやっていました。陶や木材を使った小さな箱状のオブジェがあって、思わず足を止めてしまいました。建築物の雛型のようでいて、そのサイズだからこそ発信できる面白さがありました。「二科展」の大きな作品ばかりを見てきたので新鮮な感動を覚えました。ここで一旦横浜の自宅に帰り、夜は車で横浜の街中にあるミニシアターに出かけました。「犬ヶ島」はアメリカ人監督が作ったストップモーション・アニメで、日本をテーマにしていました。ペットとして飼われていた犬を街から排除するという物語でしたが、日本の風俗が大好きな監督らしく、いろいろな場面に日本を意識した映像が盛り込まれていました。ストップモーション・アニメは手間のかかる技法で、そうした作りものに私は惹かれます。一緒に行った家内は映画全般に慌しさを感じたと言っていましたが、執拗に作った痕跡が感じられて私は満足しました。詳しい感想は後日に回します。三連休初日は朝から晩まで充実した時間を過ごしました。明日は制作一辺倒です。