Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 制作には鑑賞が刺激剤
週末になりました。今週も毎日工房に出かけて陶彫制作に精を出していました。今年の暑さは異常で、秋の気配を感じさせてくれません。汗で服が滲むのは慣れてしまいました。頭や顔からも汗が流れます。陶土に汗が滴り落ちて、そんな陶土を板にして組み立てたり、彫り込み加飾を施しています。作業時間を短くしたいと思いつつ、陶土の都合で夕方まで作業をせざるを得ない日もありました。平日も週末もない制作継続の毎日に少々辛くなってきています。というのも創作活動は型通りの作業ではなく、常に自分自身にその在り方を問い続け、また緊張も強いるので、日々新鮮で困難を伴う時間を過ごしています。勿論制作に対する緩急はありますが、心のヴァイオリズムを一定に保つことを長年培ってきているので、経年による辛さが蓄積されているように思います。そこで週に1回は陶彫制作を離れることも考えました。先週も木曜日に美術館に出かけましたが、今週も木曜日は美術館に行きました。これが良い刺激剤になるなぁと実感しています。観たい展覧会があれば、この週1回の鑑賞の機会はとてもいいものです。ましてや連日の制作で私自身も課題を抱えているため、展示作品から受ける啓示は何事にも代えられないものがあると思っています。今週は彫刻家土方久功のプリミティブな木彫が心に響きました。とりわけ木彫による仮面の数々は楽しさに溢れていました。こんな機会が持てるのも気軽に都心の美術館に出かけていける条件が整っているからだろうと思います。首都圏に住んでいるからこそ可能な機会です。また自家用車で行くとしても公共交通機関を使うにしても、展覧会場ではよく歩くし、神経を集中させて鑑賞するので、その意欲がなければ、これは出来るものではありません。健康にも気遣う必要を感じます。末永くこうした機会が持てるようにしていきたいと思っています。