2024.06.16
日曜日になりました。週末は創作活動について書くことにしています。そろそろ来年に向けた新作のことが気になっています。来年発表予定の彫刻作品は 廃材を使おうと思っています。2022年2月7日のNOTE(ブログ)にこんな文章がありました。「実家の外見は立派な旧家の造りですが、いざ住むとなるとかなり手を入れなければならず、費用も嵩むので、結局私の代でそこに賃貸の集合住宅を建てることにしました。旧家では2本の大黒柱を私が頂くことになっています。それを工房に運んでもらうつもりです。今日から実家の解体工事が始まりました。」実家がいつごろ建てられたものか分かりませんが、昨年大黒柱が解体業者によって工房に運ばれてきて、今も倉庫に立てかけられています。今までも鉄道の枕木を作品の一部に使用したことはありますが、それはテーブル彫刻を構成するものとして利用しました。これは初めに全体イメージありきで利用したもので、枕木は制作途中で見つけてきたのでした。私はまず何よりも新作のイメージを優先します。どの素材を使うかはその次の段階ですが、今回は廃材ありきで考えているので、いつものようにイメージが降って湧くこともなく、さてどうしようかと思案しているところです。最初に古い歴史を纏った廃材があって、それを何とかしようとするのは、私にしてみれば初めてのことです。まず廃材をじっと見つめることから始めようと思っています。自己表現では陶彫は絶対的な位置にあるので、廃材と陶彫の絡みをどうするのか、生涯のテーマである発掘場面をどのように考えるか、実際の発掘現場では木材は朽ちてしまって、形を残しません。廃材を木材ではなく、別の何かに喩えてみるのも良いかもしれません。何しろ新しい空間演出へのチャレンジであることに間違いはありません。