2024.09.14
週末になりました。今週を振り返ってみたいと思います。毎朝9時に工房の扉を開けると、サウナのような暑さが私の身体に纏わりつきます。窓を開けても、外気は室内と変わらず、1台しかない大型扇風機も熱風を搔きまわすだけで、涼風は一向にやってこない状況です。9月の半ばになっても真夏と変わらない高温多湿で、陶彫制作を始めるには陶土がすぐに乾燥してしまうために、霧吹きスプレーで水をかけながら作業をしています。その代わり乾燥場所に置いてある陶彫作品の乾燥は早く、あっという間に白っぽくなります。今週初めには制作時間を少し長めに取ろうと思い、いつも通りの午前9時から午後3時までと決めていましたが、熱気が室内に籠りがちな夕方の気温が身体に応えるため、3時を待たずに終わる日もありました。創作活動は夢中になると気温のことを忘れてしまうこともありますが、滴る汗で頭に巻いた手ぬぐいやシャツがびっしょりになるため、気持ちがゾーンに入ることはありませんでした。ただし水分補給を忘れないように気をつけていました。冷蔵庫に入れた冷たい水を口に含むと身体がふと軽くなるのが不思議です。トイレが近くなることもあり、これは汗だけではなく、冷水を飲んで身体から尿をだすことで、身体が一定の温度を保っているのではないかと考えるようになりました。身体には冷却装置が備わっているのかもしれません。ただし、汗をかきすぎると疲れます。作業を終えて自宅に帰ってくると、エアコンの下で身体が動かなくなるからで、私は疲労回復に時間がかかります。これは若い頃と回復時間が違うことを私はつくづく自覚しました。若い頃は教職との二束の草鞋生活があったために、私は何もしない時間が2時間以上もあることが許せなかったのでしたが、現在はボンヤリとしている時間が緩々と過ぎていきます。今日も工房に行って、あれだけのことをしたのだから良しとしようと、妙なところで納得をしている自分がいるのです。