2024.10.01
今日から10月になりました。もう酷暑はないと考えてもよいのでしょうか。涼しさを期待する今月ですが、そろそろ新作に本腰を入れていきたいのです。現在の新作の制作状況は、陶彫部品は10数点が乾燥を待っていて、涼しくなれば窯入れも徐々に始めていきたいと思っています。私は今までは11月を待ち、ある程度寒くなってから窯入れをしてきました。というのは窯周辺が熱くなるため、焼成は冬にやるものという固定概念があったのですが、ここ2、3年は季節に関係なく窯を稼働してきました。今月も幾度となく窯入れを行なっていくでしょう。同時に工房の一角に立てかけてある古木と陶彫作品の組合せを考えていかねばならず、今月中には最初の繋ぎをやっていこうと思っています。古木にも最低限の鑿を入れて表面を整える必要があります。今月の制作目標としては古木と陶彫作品の繋ぎをどうするかにあります。ここは新作の重要な鍵になるので、じっくり考えていきます。常に当初のイメージを頭に入れながら、空間にモノをどう配置していくか、また空間に与える刺激としての空気感をどう演出するか、実は最初のアプローチとしては一番面白いところでもあるのです。新作は平面作品も作るので、平面的な空間の扱いも気にしています。頭にあるのは素材の風味を生かしたコラージュです。床に置かれた古木と連携した陶彫作品、壁に掛けられたコラージュがそれぞれ呼応するようにひとつの世界観を浮かび上がらせれば、私の当初のイメージとしては満足できるのかなぁと考えています。今月は従来からやっている小さな平面作品RECORDにも力を入れていく予定です。特別枠の2022年版があったために、従来のRECORDが遅れています。秋の夜長に読書とともにRECORD制作でも頑張りたいと思っています。鑑賞にも積極的に取り組みます。芸術の秋を精一杯味わい尽くそうと思っています。