2024.11.24
日曜日になりました。日曜日は創作活動について書いていきます。今日の話題はホームページに関することです。昨日、ホームページにあるギャラリー・ページに「発掘~根景~」をアップしました。これまで私はさまざまなテーブル彫刻を作ってきましたが、「発掘~根景~」は最大の高さをもつテーブルに陶彫部品を設置した作品です。テーブルの高さは2m24㎝あり、私の身長より高いため、設置には2つの三脚に複数のスタッフが乗って柱を押さえながら陶彫部品の吊り下げを行ないました。床面からも陶彫部品を積み上げていき、吊り下げられた陶彫部品の中に積み上げられた陶彫部品が被るように微妙に調整を行いました。「発掘~根景~」は横幅5m、縦幅も5mあって、同作品は今のところ私の作品の中では最大規模ではないかと思っています。テーブルの下部に造形を行なうのは、敢えて空間を狭い範囲に区切って、そこに構築物を配置したい狙いがありました。私が作りたかった空間は、決して伸びやかなものではなく、内に凝り固まり、さまざまな制約に雁字搦めになった社会そのものを描こうとした空間です。四方に伸びた根は、地中で充分養分を貯め込んだ表れではあるけれでも、壊死しかねない状況を、自ら得意とする彫刻媒体を通して表現しようとしたのです。その発想に立ち返ってホームページにはコトバを添えています。コトバは作品の説明にならないようにイメージの源泉を探りましたが、視覚表現とは異なり、自分にとっては難しい課題なのは言うまでもありません。それでも、ホームページの「発掘~根景~」を見ていただけるなら、まずホームページのギャラリー・ページをクリックしてください。それぞれの作品の部分画像が出てきますので、高さのある作品にカーソルを当てていただければ、画像が一点ずつ現われます。ご覧になっていただけると幸いです。