Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 師走になって…
今日は日曜日ですが、12月1日でもあります。12月は師走とも呼ばれていて、僧侶(師)たちが忙しく各地を駆け巡る意味があることから、私は教職に就いていた関係で、教師だって今月は忙しいんだと考えていました。確かに中学校では進路選択の時期でもあり、成績処理もあったりして、多忙を極めていました。退職した今もその習慣から逃れなくなっていて、12月と聞くと何となく慌ただしい気分になるのは職業病の名残とも言えそうです。今は彫刻家一本なので、先月と変わらず今月も創作活動に専念すればいいと自分に言い聞かせていますが、気分的に焦るのは永年培ったもので仕方ないのかもしれません。来年7月に個展で発表する新作は、4本の古木にそれぞれ陶彫部品が組み込まれるもので、床に4本の古木を自由に横たえて置く計画でいます。古木の左右に同型形態の陶彫部品を置き、それを陶の橋で繋ぐ予定でいます。まず今月の制作目標は、古木と陶彫部品の関わりを決めていこうとしています。古木は実家の大黒柱だったもので、その素材そのものを何とか残して作品化するので、彫り込みは最小限にしようと思っています。ただし、長さだけは4本がバランスよく床置きできるように僅かばかり切断して揃えるつもりでいます。古木が複数の陶彫部品に囲まれた大地の核のように見えれば、ひとまず最初のイメージは達成したかなぁと思っています。同時に今回は平面作品をイメージしていて、そこに絵画性を持ちこもうとしています。絵画性といっても描写は考えていません。絵の具を使っても偶発性に頼った表現になるのではないかと思います。今回は立体と平面で表現方法が異なっても別物とは考えていないので、双方の表現でひとつの世界を形作るものとしてイメージしています。対岸を橋で繋ぐことが新作の見せ場になるかなぁと思います。今月も頑張って作っていきます。