2024.12.07
週末になりました。毎週末に1週間の振り返りを行なっています。今週も毎日工房に通い、陶彫制作に明け暮れましたが、今週から陶彫部品と古材の組合せを考えるようになりました。古材は4本あり、そのうちとりあえず最初の1本に陶彫部品を組み込むための彫り込みを加えました。毎週末に木彫を制作しに来る後輩の小型のチェンソーを借りて、古木の切断を行ないました。チェンソーで切り込みを入れた後、鑿でさらって段差をつけ、陶彫部品が収まるように加工しました。まだ古材加工が始まったばかりで、全体構想が見えてきませんが、今週から少しずつ進めていこうと思います。併せて陶彫制作もやっていて、新作に向けてさらに一歩進んだような気がしています。水曜日の夕方に窯入れを行ない、木曜日はその関係で工房の電気が使えず、東京の美術館に行ってきました。このところずっと週1回は鑑賞の機会を設けています。今週は東京の六本木に出かけ、泉屋博古館東京で開催されている「オタケ・インパクトー越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム」展に行きました。日本の近代美術史では忘れられた存在だった尾竹三兄弟の日本画に触れることができ、その画力に驚きました。これから再評価が進むのかどうか見守っていきたいと思います。次に森美術館で開催されている「ルイーズ・ブルジョア展」を見てきました。六本木ヒルズの野外に設置されている巨大な蜘蛛の彫刻に触発されて、ルイーズ・ブルジョアの展覧会を見たわけですが、感情、身体性、セクシュアリティ、ジェンダーといった主題を生々しく扱った展示作品に、理論より感性に訴えかけてくる迫力を見取りました。今週は美術鑑賞も充実していました。今日の土曜日は冬将軍の到来で、ぐっと寒くなりました。やっと冬らしい冬がやってきたのかなぁと思っています。工房には大型の石油ストーブがひとつしかありませんが、何とか今年もストーブで暖をとりながら過ごしていこうと思います。