2025.01.03
昨年は親戚の叔父やら叔母が亡くなって喪に服している従姉妹もいるのですが、毎年新年にやっている従姉妹会は新年会の意味合いはないのだろうと思います。というのも、他界した声楽家の叔父の息子が、家内に店の選定をお願いしてきたからです。そこで家内は嘗て友人と出かけた際に立ち寄った渋谷のスペイン料理店に連絡を入れていました。この時期に営業している店が多くはないので、家内があれこれ探して、自分自身が入ったことのある店が信頼できると判断したようです。私は仕事を退職してから、複数の人が集まって店で会食する機会がなくなったため、こうした集まりは貴重なのです。25’も従姉妹会があるのは私にとっては嬉しいことです。自宅と工房を毎日行き来している私は、美術館と映画館しか足を運んだことがなく、また渋谷のレストランで長い時間を過ごすことはないし、会話を楽しみながらゆっくり食事することもありませんでした。親戚と言えども従姉妹会は文化意識の高いグループなので、毎回のことながら会話は弾みました。実は昨年あたりから私の意識に変化が生じ、誘われても行かなかった高校の同窓会に参加してみたり、退職校長会主催のグループ展に彫刻の出品もしました。今年も2月にあるグループ展に出品の希望を出したところ、先日は招待者向けの案内状が数十枚送られてきました。自分と関わりのあった人たちと出来るだけ関わっていこうとしてるのは、年齢のせいかもしれず、退職して3年が経ち、自分の社会的な居場所がなくなっていると実感しているのかもしれません。それでも毎日工房に通って、制作目標を持ち続けることは幸福なことだと思っています。