2025.01.04
週末になりました。休庁期間がこの週末で終了するため、9連休という長い休暇を過ごしている人も少なからずいると思います。今週は2024年から25年に年を跨いだ1週間になりました。こんな1週間であっても、私は毎日工房には通っていました。晦日と大晦日は後輩の彫刻家が来ていて、朝から夕方まで木彫をやっていました。私も陶彫制作に明け暮れていたので、年越しの気分にはなりませんでしたが、24年の最後としては充実した締め括りでした。大晦日の夕方に窯入れをしました。元旦は工房の窯に温度確認にやって来て、その後、裏山の小さな祠に行き、そこに収めてあるお札を交換するために、東京赤坂の豊川稲荷に家内と出かけて行きました。例年のルーティンですが、稲荷で護摩を焚いてもらいました。この日は相原の墓地がある浄土宗のお寺の住職にも挨拶に行きましたが、神社と仏教寺院に同日に出かけていく私は、まさに特定宗教を持たない日本人を体現しているなぁと思ってしまいました。2日は朝から夕方まで工房に籠り、創作活動中心のいつも通りの生活に戻りました。3日は工房で1時間程度の制作をしてから、東京渋谷のレストランに行きました。久しぶりに従姉妹会があり、スペイン料理に舌鼓を打ちました。今日4日はまた後輩の彫刻家が朝からやってきて、私も含めて制作三昧でした。今年も創作活動を中心に据えて1年間が回っていくように思います。私にとって陶彫はこれで終了というゴールがありません。この土肌を使った素朴な立体が、集合彫刻となり、空間に置かれて、その場所が変容していく様子は、私に限りない造形への期待を齎せます。空間の変容は私に刺激を与え、また新たな刺激を求めてイメージを紡ぎ出していくのは、私にゴールを与えてくれず、思考が立ち止まることも許してはくれません。その過程が何とも幸福なのだと私は考えています。