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「第46回如月展」出品について
昨年から私は横浜市中学校退職校長会(清交会)を母体にしたグループ展に参加しています。校長を退職して3年、人づき合いも少なくなり、昔の仲間と会うこともなくなってきました。7月にある東京銀座ギャラリーせいほうの個展に向けて、毎日必死に制作を続けていますが、それとは別に先輩の校長諸氏に昨年お願いされて、地元横浜で開催されている「如月展」に出すことにしたのでした。この機会に私と同期の退職校長も誘いました。同期の退職校長は大きな書展に出品しているので声をかけてみたら、彼も出品してくれることになりました。「如月展」の課題は高齢化と美術部門の出品者が少なくなっていることです。元々美術科校長が少ないので、こればかりは清交会の縛りを外さなければ、美術部門の出品者は増えません。横浜市立中学校は現在146校 (義務教育学校3校含む)ありますが、私の在任していた頃から美術科校長は私一人で、現在も美術科校長は一人だけです。「如月展」は油彩、水彩、彫刻、写真、民芸、刺繡絵、書道と幅広い分野で出品を依頼していますが、美術部門だけでは参加者が集まらない台所事情も頷けます。それでも46回(46年間)まで続いたグループ展は稀な存在です。私が教職に就く前からやっていたわけですから、今までさまざまな人が参加していたのでしょう。今回の私の出品作品は「発掘~墳構~A」と「発掘~墳構~B」と名づけた小品です。これは小さなテーブル彫刻で、2007年に発表した「発掘~円墳~」と「発掘~地下遺構~」の雛型を作った際に、その発展形として暫く経った後で作ったものです。ですからこれは雛型ではなく、このスケールで表現した集合彫刻なのです。「如月展」には過去の作品ばかり出品していますが、毎年ギャラリーせいほうの個展に向けて、新作を一心不乱に作り続けている私には余裕が持てず、こればかりはご容赦願うしかありません。