Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 鑑賞が充実していた1週間
週末になりました。今週を振り返ってみたいと思います。今週は主に新作の古木材加工をやっていました。古木材は実家の大黒柱に使われていた材木で、実家を解体する時に業者が150cm程度に切断してくれて、それが4本あります。その4本の古木材に凹型の彫り込みを入れ、そこに陶彫作品を配置する予定です。陶彫作品同士は古木材を間に挟んで、陶による橋で繋ごうと思っています。橋の長さは古木材の太さによるもので、凹型の彫り込みを入れることで、その間隔を割り出せるのです。今週はまず2本の古木材に小型チェンソーや鑿を使って彫り込みを入れました。どの陶彫作品を組み合わせるかも検討しました。私は厳密な全体構成は考えず、その都度出来上がった陶彫作品を見て判断しています。古木材を加工している間は、陶彫の制作サイクルを休止しています。それもあって美術館に鑑賞に出かけられる時間も確保できました。今週は2つの展覧会に出かけました。ひとつは水曜日に行った「イコンにであう」展で、玉川大学教育博物館で開催されていました。久しぶりにキリスト教の宗教画に触れました。日本で見るイコンと欧州で見たイコンでは印象が違っていました。私の意識が違っていたことに要因があったのですが、金曜日に出かけた国立西洋美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」展では、異文化に触れた気がしませんでした。印象派の巨匠の作品は、私の中では既知のもので、それが何の衒いもなく自然に目に入ってきたのではないかと思っています。同じ異文化のものでも自分が咀嚼できているか否かで、こんなにも差があるのかと改めて思った次第です。今週は鑑賞が充実していました。イコンにしても印象派にしても私は内面に働きかけてくる良質な文化を感じ取っていました。自分の作品だけ見つめていると、私は発想が狭くなり雁字搦めになってしまう傾向があります。視野を広げる工夫が今後も必要かなぁと思っています。