2025.01.31
2025年の幕開けになったと思ったら、あっという間に1ヵ月が過ぎ去ろうとしています。時の経つのが早く感じられるのは、私自身が歳をとった証拠なのかもしれません。1月は日本海側に大雪警報が度々出ていて、テレビで厳しい状況が報道されていましたが、幸い首都圏は気候変動をあまり受けずに、晴れの日が続いていました。うららかな日もあり、工房での作業も辛い思いをせずにここまでやってきました。1月は31日あって、そのうち31日間全日程を工房に通いました。元旦やら叔父の一周忌がありましたが、前日に窯入れを行ない、その日は窯の温度確認に工房に行っていました。1ヶ月のうち焼成は3回行いました。今月の制作は前半と後半の2つに分けることが出来ます。前半は陶彫制作に精を出していました。陶土で手がガサガサになりましたが、こればかりは土を扱う作家の宿命なのです。新作の陶彫作品はほぼ出来上がり、後は繋ぎの橋を作るだけになっています。後半は実家で廃材になった大黒柱に凹形の彫り込みを入れる作業をしていました。久しぶりに握った幅広の鑿と木槌。陶の作業とは使う筋肉が異なるため、結構辛い作業がありました。ただし、木を彫るという行為は面白く、自分が彫刻家であることを改めて実感しました。まだ柱の彫りは全部出来上がっていませんが、次にこの4本の柱を炙って炭化させる工程が残っています。そうすることで陶彫作品との調和が図れるのです。今月の制作状況はまずまず順調にいっているように感じています。美術館の鑑賞は、「イコンにであう」展(玉川大学教育博物館)、「モネ 睡蓮のとき」展(国立西洋美術館)に行きました。私は折に触れて見てきた印象派モネの油絵でしたが、今回は空間を感じさせるというか、その空気感を感じ取って、私にとって新しい発見がありました。映画鑑賞は「ロボット・ドリームス」(シネマ ジャック&ベティ)、「アプレンティス」(TOHOシネマズ海老名)に行ったので、鑑賞の機会は合計4回ありました。読書では密教に関する書籍を読んでいるところです。慣れない宗教用語やら考え方に度々立ち止まり、インド発祥で空海が日本に持ち込んだ祈りの哲学を学んでいます。