2025.02.01
週末になりました。今日は2月1日で、今週は1月から2月へ月を跨いだ1週間になりました。2月全体の制作については機会を改めますが、今週の振り返りを行ないます。今週も毎日工房に通いました。朝9時から午後3時までを基本として、内容としては古木材の彫り込み加工をやっていました。工房だけでなく、作業着も木屑塗れになり、木屑を入れたゴミ袋が何袋も出来ました。木材にチェンソーで幾つも切り込みを入れ、幅の広い丸鑿で余分な木片を落としていきました。木彫などの造形的な制作とは違い、これは単純な作業ですが、今週はそれに徹していました。水曜日は乾燥した陶彫作品にヤスリで仕上げをして、化粧掛けを施しました。木曜日は家内と映画に行く約束をしていたので、水曜日の夕方に窯入れを行ないました。木曜日は朝工房に立ち寄って、窯の温度確認をしました。その後、映画「アプレンティス」を観に行きました。映画「アプレンティス」は副題を「ドナルド・トランプの創り方」としていて、現米国大統領の鬱積した下積み時代と辣腕弁護士によって次第に常軌を逸した考え方に変わっていく様子を描いていて、興味の尽きない内容でした。私の観る映画は純粋に芸術性の強いものもあれば、世相を反映した社会性の強いものもあります。ドキュメンタリーも多く観ますが、問題を孕んだ野心作は私にとって面白く、また刺激的なのです。今週は夕食後に密教に関する書籍を読んでいます。密教を知っておきたい衝動に駆られて読み始めましたが、書籍がいくら分かり易く書いてあっても、密教そのものには複雑な哲学があり、語彙ひとつを取っても普段使いなれていない言葉なので、なかなか先へ進めません。空海が生涯を賭けて打ち立てた宗教解釈とそれを礎にした創作行為は、簡単に理解できるものではないことはよく分かりました。何故、私が密教に興味を持ったかと言われれば、教職に就いていた頃、修学旅行引率等で京都に行った折、東寺の曼荼羅を見て、その図示された宗教的構想を齧ってみたくなったことが契機になっています。言わば視覚的興味から曼荼羅に惹きつけられたわけで、私の仏教感は甚だ浅いものでしかありません。そんな表象的な興味でしかないもので、密教に立ち向かうのは大変なことと知っていながら、ともかく書籍を読んでいこうと思っています。