Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 美術&映画鑑賞充実の1週間
週末になりました。今週の振り返りを行ないます。今週も朝から夕方まで陶彫制作に精を出していました。新作は主に陶彫部品を繋ぐ橋の制作をやっていましたが、小品にも取り掛かりました。水曜日に乾燥した陶彫作品4点に対して、ヤスリをかけて仕上げ、化粧掛けを施して夕方になって窯に入れました。木曜日の朝は温度確認に工房へ行き、そのまま家内と東京の美術館へ出かけました。東京都美術館で開催中の「ミロ展」、続いてアーティゾン美術館で開催中の「ゾフィー・トイバー=アルプとジャン・アルプ」展を見てきました。詳しい感想は来週になりますが、どちらの展覧会も充実した内容で、自らの新作で立体とともに平面作品を模索している自分には、大変参考になりました。来週にはパネルを準備して平面作品の第一歩を始めようと思います。スペインの芸術家を代表するミロにしろ、ドイツで活躍したアルプ夫妻にしろ、従来までの造形概念から自由になって、それぞれの創造行為を雄弁に語っている作品群を前にして、私も自分の中に閉じ籠らずに、最初のイメージを大切にしようと考えていました。自由になると言えば、金曜日の夜に観て来た映画「名もなき者」は、カリスマ性のあるシンガー、ボブ・ディランの曲作りやその源泉となる社会に対する眼を感じ取り、己の主張を大衆に投げかけていくパワーにも心が動きました。自分が関わっている美術にしても、映画に通底していた音楽にしても、人を興奮させたり、人を癒したりする力が宿っていて、大勢の人の感性を刺激する分野なんだと改めて認識しました。人の心を捉えるモノを作るには、どうしたらいいのか、どこを努力して、どこを目ざせばいいのか、こんなことを考えた今週は、結構充実していた1週間だったと思います。外部の刺激を入れ、自分の中で咀嚼して、自分の表現に高めていく、当たり前なことを再度知らされた1週間でもありました。