2025.03.21
昨日、工房で窯入れを行ない、窯以外のブレーカーを落としてしまったので、今日は工房での作業を休みました。昨日のNOTE(ブログ)に書いた通り、今日の午前中は家内の両親と私の両親が眠る墓前にそれぞれ出かけて、お彼岸の花を手向けてきました。家内の両親の墓は西区久保山墓地にあり、私の両親の墓は自宅近くの菩提寺にあります。2ヶ所の墓参りから帰って、昼頃に私は近隣のスポーツ施設で水泳を行ない、夕方になって家内と鴨居のエンターテイメント系映画館で映画「Flow」を観てきました。「Flow」は今年の米アカデミー賞長編アニメーション賞を取った作品で、昨年は宮崎駿監督の作品が受賞したので、「Flow」も観てみようと思ったのでした。本日の朝日新聞夕刊に本作の記事がありました。「セリフ無しの85分。森の中の廃屋で独り暮らしていたネコが、流れてきた船に避難し、イヌやキツネザルやカピバラらと共に水に覆われた世界をゆく。やがて、神殿のような巨大な遺跡が現れてー。~略~人類は滅びたのか?洪水の原因は?神殿で起きる”奇跡”の意味は?あいまいさと謎を残す。『気候変動を連想する人もいるだろうし、洪水=戦争と読み替えることもできる。でも私は〖現代の問題〗とはしたくなかった。あくまでメタファーとして、パーソナルなものとして、このネコの美しい冒険物語へ見る人を連れて行きたかったのです』(ギンツ・ジルバロディス監督の弁)」(小原篤著)ネコをはじめとする様々な動物の動きをよく観察して描いていて、自然にドラマ化ができていることに私は驚きました。何より廃墟となった西洋の構築物の数々が水に浸っている壮大な風景も美しさに溢れていて、背景としては一幅の絵画を見ているような錯覚に陥りました。監督はラトビア人で、バルト三国のひとつからこのような優秀なアニメーション作品が生まれてきたことに、私は嬉しさを感じます。謎として大きかったのは、群れから仲間外れにされた鳥が、乗船の仲間に加わり、さらに廃墟の山上から天に召されていくところでした。死を意味するようにも思えず、そこに神の存在が示されているのかなぁと勝手に思っていました。本作は複雑な問題を投げかけているようにも思えて、観た後で家内と話が弾みました。