2025.04.12
週末になりました。今週を振り返ります。今週も朝から夕方まで工房に籠って制作三昧でした。今週は陶彫制作ではなく、主に平面作品に取り掛かっていました。縦横120cmの正方形をした板材を2点用意して、これを画面として作品を作っています。支持体として絵の具による塗装を考えていますが、その前にやるべきことがあって、それに時間をかけていました。やるべきことは薄い杉材を切断したり、穴状にしたカタチを刳り貫いたりすることでした。この杉材を画面に貼っていくのですが、その際、支持体と杉材の間に隙間を作ります。こうなると平面作品はもはや絵画ではなく、浮彫のような作品になるのです。勿論支持体の上から絵の具を流したり、散らしたりするので、そこに絵画性は生まれますが、筆で描写をするわけではなく、偶然をコントロールする方法をとろうとしています。まずは杉材を使った細工に毎日時間を費やしているのです。今週は水曜日の夕方に乾燥した陶彫部品4点に仕上げを施し、化粧掛けをして窯に入れました。木曜日は窯以外の電気を使えないようにしたので、その機会を利用して東京の美術館を2ヶ所回りました。東京都美術館で開催していた「モダンアート展」は、元同僚の絵画作品が展示されていたので見てきました。上野公園の桜も見てきましたが、満開は過ぎていて葉桜になっていました。それでも観光客が大勢いて、暖かくなった季節を満喫してきました。そこから地下鉄で竹橋に移動し、東京国立近代美術館で開催されている「ヒルマ・アフ・クリント展」に行ってきました。秘教的思想やスピリチュアリズムが創作動機になっている作品は、私や家内の心に響きませんでしたが、ネットでの宣伝のおかげか、大勢の鑑賞者が訪れていました。季節のせいか、加齢のせいか分かりませんが、美術館を2ヶ所回ると結構疲れます。美術館散策は、多分歩き回っている距離が長いのだろうと思っています。せっかく東京に出てきたのだから、あれもこれも見に行こうという気分にならないのです。電車で席が空くと必ず座ります。これも足腰が弱くなったせいなのかなぁと思ってしまいます。