2025.04.19
週末になりました。今週を振り返ります。今週の工房での新作の取り組みは、平面作品をやっていました。タイトルに杉材加工としたのは、平面の上に貼り付ける板材に小さな矩形を複数刳り貫き、さらに炙って炭化させる工程を、単に杉材加工としたのでした。杉の板材は炙ると美しい木目が出るので、材木の中で敢えて杉を選びました。電動糸鋸による刳り貫き作業に結構時間がかかっていて、今週は毎日その作業に取り組んでいました。素材を炭化させて、それを表現として用いる方法は、ドイツの芸術家アンゼルム・キーファーの作品によってヒントを得ました。それは平面作品と言うより、素材感が全面に出たオブジェそのもので、私は得体のしれない刺激を受けたのでした。私の平面作品は、まだまだ旧態依然としたコントロールを可能にしており、現代アートとは呼べないものかもしれませんが、2点計画している平面作品のうち、最初の1点目を作っていました。木曜日の午後は工房での作業は休んで、家電量販店に電動マッサージ機を購入しに出かけました。19年間自宅のリビングにあって、毎晩私が愛用していたマッサージ機が壊れてしまったので、買い替えをしたのでした。ついでに天井に嵌め込まれたエアコンも壊れてしまっていたので、これは自宅の近所の電気店にお願いをしました。家電量販店では天井嵌め込み式のエアコンは扱っていないと言われたので、いわゆる町の電気屋さんに行きました。家電は何を求めるかで店を替える必要があるんだなぁと思いました。金曜日の午前中は工房で作業をやっていましたが、ネットによる情報で見たい展覧会が見つかり、午後は工房での作業を休んで、家内と東京上野まで出かけました。東京藝大美術館で開催している「相国寺展」はなかなか面白い内容で、じっくり見て回りました。次に行ったのは南青山の根津美術館で、そこで開催している「国宝・燕子花図と藤花図、夏秋渓流図」展は、展示作品の数が少ないものの名作ばかりを集めていて見応えがありました。当展は外国人鑑賞者ばかりで、ここが日本なのかと疑ってしまうほどでしたが、明らかにインバウンドを意識した企画なのかもしれません。来週詳しい感想をアップしたいと思います。