2025.04.20
日曜日になりました。日曜日は主に創作活動についてNOTE(ブログ)に書いていますが、今日のタイトルは過去に同じ内容で書いているような気がしています。なにしろ2006年からNOTE(ブログ)を書いているので、記述の趣旨が同じものは複数存在すると思っているからです。もうそんなことは気にせず、今思っていることを述べていきます。現在は平面作品の一部になる杉板を炙って、その素材感を全面に出そうとしています。木材を炙ることで炭化させた効果を表現にした作品は、過去にも作っていて、私はそれと陶彫作品と組み合わせているのです。陶彫作品は釉薬をかけずに焼き締めていて、分類で言えば炻器になるのかなぁと思います。私は陶土が窯内で火力によって変容し、石化するのが楽しみで、陶を始めた頃からこの方法をとっています。まさに素材の変容で、木材が焼かれて炭化するのと似ていると私は感じています。この炭化した木材と陶彫作品のコラボレーションは、私に火焔という共通項をもった造形的な満足感を齎せてくれます。因みに鉄も錆びていくので、これも素材の変容と言えますが、ただ、鉄は人が作り出した素材で、自然から生まれた土や木とは生成が違うので、私は未だに鉄を使用したことがありません。石は長年放置しても変容することはなく、その不変な美しさが石の特徴と言えます。そう考えると素材が変容するのは、限られた素材なんだと改めて思った次第で、私はその変容をコントロールしていきたいのです。火焔による変容は人の手が及ばないところがあって、そのコントロールは難しい側面でもあるのですが、作りっ放しで仕上げていくものより、何か神に似た聖域の過程によって素材が変容していくのは、自らのイメージの斜め上をいくような感覚を持っていて、難しさと共に素晴らしさも感じ取ることができます。今回の新作は平面作品も立体作品も炭化した木材と陶彫作品のコラボレーションがあり、それが見せ場になるのだろうと思っています。