2025.05.24
土曜日になりました。明日予定していた図録用写真撮影の日が、天候の関係で今日になりました。昨日漸く完成したのは、「発掘~跨橋~」4点、「陶紋」4点、平面作品「痕跡」2点で、今年7月にあるギャラリーせいほうで発表する新作です。今回の特徴は、立体作品に実家を支えてきた大黒柱と陶彫作品を組み合わせていること、小品を2年ぶりに制作したこと、立体作品と並列して平面作品を制作したことなど、新しい試みをも含めて全部で10点あります。今日は朝から曇り空で、午前10時半にはカメラマン2人、スタッフ3人、家内と私の計7人で撮影を始めることになりました。今年の個展は20回目、図録を作るのも20冊目、図録用撮影も20回目になりますが、毎回異なる作品で、その組み立て方も違うので、常に新鮮な思いが頭を過ります。私にしてみれば、集合彫刻を完全に組み立てるのは今日が初めてで、最初のイメージ通りになっているかを確認する瞬間が訪れます。まさにワクワクしたりドキドキする一日になるのです。今回はほぼ計算通りの結果で、期待を裏切られなかったものの、それ以上の偶然に醸し出される成果はなかったなぁと思っています。まず最初に野外工房での「発掘~跨橋~」の撮影になり、例年通り作品を組み立てている私やスタッフの作業風景がカメラに収まりました。「陶紋」4点は自宅から持ってきた民芸調の椅子に乗せて撮影をしました。平面作品も三脚でカメラを固定して撮影しました。昼食は例年通り近所のピザ屋さんから宅配してもらいました。午後は工房の屋内を使って、光の加減を調節しながらの撮影になりました。光陰の美しさが際立っていた過去の図録写真があり、それを私は思い浮かべていました。今日は何とか撮影中は雨に降られることもなく、無事に終わることが出来ました。図録用写真撮影日や個展の搬入日、搬出日は年中行事のようなイベントになっていて、来てくれたスタッフたちの動きには無駄がなく、20回も続けてこられたのは、カメラマンも含めてこういう人たちの援助があってのことだなぁと私は改めて思いました。