2025.05.25
日曜日になりました。昨日、個展の図録用写真撮影が終わりました。これによって今年の7月に開催予定の個展に出品する作品は、全て完成しました。作品が出揃ったところで、気分としては休息をとりたいところですが、私が今までやってきた習慣として、間髪を開けずに次作に取り組み始めることにしています。ひとつ終わって休息をとってしまうと、そこで制作が途切れてしまう恐れがあります。私がやっていることは社会的なニーズがなく、いつ制作をやめても誰も困ることはなく、さらに自分の制作姿勢を保つために、完成翌日から新作に取り組み始めることを信条にしているのです。そこが3年前まで就いていた教職と異なるところで、創作活動は自分が勝手にやっている自由な活動のため、休まないことが自分なりの工夫なのです。創作活動をどう継続していくか、けじめをつけたいところで、それをせずに即時次なる課題に立ち向かうのです。休息は、新作が調子に乗ってきたところでとります。幸い新作のイメージは既に湧いてきているので、まず、その第一歩を踏み出します。今日は朝から後輩の彫刻家が工房にやってきていて、木彫を始めていました。彼は昨日、図録用写真撮影に協力してくれていましたが、今日は自らの制作に精を出していました。私は彼に背中を押されながら、新作の土練りから始めました。暫く陶土に触っていなかったので、保存状態が気になり、やや硬くなった陶土を細かくして水を打ちました。先週は平面作品に取り組んでいたために、陶土はビニールで包んだまま放置していました。陶土を扱っていると、陶土は世話が必要な生きものだなぁと感じることがあります。乾燥具合を確かめながら成形や彫り込み加飾をやっていくので、自分の制作姿勢とは別に、陶土の乾燥具合でも休息がとれない事情があります。昨日の疲労があることも承知の上で、今日は無理のない時間で制作に励みました。