Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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残暑が厳しかった1カ月
今日は9月の最終日です。今月を振り返ると、一向に秋風がたつ気配がなく、テレビでは相変わらず熱中症警戒アラートが呼びかけられていて、空調設備のない工房での制作は、とても辛かったと思っています。それでもやや涼しくなった日に、新作第1号となる窯入れを行ないました。今月は制作時間を午前中としていましたが、陶土の関係で午後まで制作する日が月の半分以上あり、その日は熱の籠った工房で汗びっしょりになっていました。現在は教職との二束の草鞋生活を卒業して、彫刻家一本なので焦る必要はないと自分に言い聞かせているものの、陶土の乾燥具合が気になって、つい延長してしまう結果になりました。今月は30日間あって、工房に行った日は29日間。休んだ一日は千葉の美術館に出かけ、帰路にゲリラ豪雨に遭遇し、冠水した首都高速を走り抜けてきた一日でした。窯入れして東京の展覧会に出かけた日は、朝早く工房に行って窯の温度確認やら作業台の整理をしていたので、29日間の中にカウントしています。映画に行った日も午前中は制作に励んでいたのでした。どんなに気候が厳しくても工房に行っている方が、私の精神状態は安定しているのかもしれません。今月の鑑賞は美術では3つの展覧会に出かけました。「高島野十郎展」(千葉県立美術館)、「運慶」展(東京国立博物館)、「ゴッホ展」(東京都美術館)でした。映画鑑賞は「私たちが光と想うすべて」(シネマ・ジャック&ベティ)で今月の鑑賞は充実していました。涼しくなれば美術館や映画館での鑑賞も行きやすくなるし、また秋は展覧会等も充実したものが催されるので、来月はさらに楽しみたいと思っています。読書はルネサンス芸術の大書を読み終えて、イギリスの美術史家による廃墟論を読んでいます。本書は「芸術家列伝」とは異なる難解な箇所があって手強い内容だなぁと思いつつ、廃墟に寄せた作家や画家の論考が面白いと感じます。私事では自宅の出窓の改修工事が終わり、出窓が通常の窓に替わりました。築30年以上ともなると自宅に修繕が必要になってくるんだなぁと改めて思った1カ月でした。