2025.10.18
週末になりました。定番として土曜日は今週の振り返りを行ないます。今週は毎日工房に行っていましたが、月曜日と木曜日は窯内の温度を確認するために、早朝工房に顔を出しただけでした。今週は新作の陶彫部品の窯入れを2回行いました。窯が実際に稼働しているのは1日だけですが、窯内の冷ましに2日間を要するので、日曜日の夕方に窯入れをし、水曜日に窯内の作品を入れ替えて、再び窯のスイッチを入れたのです。それで窯の稼働日は月曜日と木曜日になりました。ちょうどその日を展覧会巡りに当てれば、鑑賞の機会にもなるというわけです。今週の作業としては、乾燥した陶彫部品に鉄ベラで表面の凸凹を削り取り、ブロックサンダーをかけ、化粧掛けを施すことに明け暮れていました。つまり窯入れの準備作業です。因みに火曜日、水曜日と金曜日、土曜日は電気を復旧して、前述の窯入れの準備作業をやっていました。月曜日は師匠の池田宗弘先生に会いに国立新美術館に出かけました。自由美術展の会員である池田先生はこの日が搬出日で、長野県から東京へ出てきていました。今まで電話では何度も先生と話していましたが、久しぶりに先生にお会いして話をすることが出来ました。現在86歳の先生がお元気だったので、私は安心しました。木曜日は家内と六本木にあるサントリー美術館で開催している「絵金」展と、汐留にあるパナソニック汐留美術館で開催している「ウィーン・スタイル」展に出かけました。高知県の土俗的な絵画とオーストリアのウィーンで興った洒落たデザインの表現の幅が大きすぎるなぁと思いましたが、それも視覚芸術の豊かさが成せる世界観でもあるので、私の気持ちは満たされました。今週は展覧会に出かけた機会が多く、鑑賞に本腰が入っていましたが、10月は芸術の秋でもあるので、こうした1週間があってもいいのではないかと思います。