穿つ
とりとめのない日常に 私は視力も視座も衰えていく 幾多の事件も情勢も 私は無頓着で知らん顔
石碑に刻まれた象形文字 迷路のような謎めいた 僅かな刻みほどに 私が生きた価値は あるのだろうか
記憶から記録へ 石に穿った史実と 紙に書いた私のメモ
穿つ とりとめのない日常の蓄積 メモの中に見つける珠玉 記憶という石に刻んで 記録してみるか