溝と溝を繋ぐもの 瘡蓋が幾重にも連なって 皮膚を覆い 身動きがとれなくなった 病棟にも いつか命が彩られ 窮屈だけど ここちよい 空気を感じ 僅かな隙間から微風が入る 身体の傷も 心の溝も 癒えずとも 抱えながら生きていく 塹壕にも いつか草が生えて 窮屈だけど こころよい 平和を感じ 僅かな隙間から精気が入る