浸潤の風景 じわりと犯されていくぼくに 誰か縋るものをくれないか じわりと染みこんでいくぼくに 誰か救いの手をくれないか じわりと迫ってくるやつに ぼくは立ち往生するばかり じわりと忍んでくるやつに ぼくは命乞いさえ厭わない ゆっくり立ち上がるぼくは 拳を握りしめ顔をあげる