Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

Record

September, 2009

9月

 

先が見えない階段を登る
足元の明かりをたよりに

 

青年のころ
いつか階段を登りきれば
眼前に広大な世界がひらけ
全てが見下ろせると信じた

 

中年になり
先が見えない階段に戸惑い
それでもたしかな足取りで
登ることが目的になった

 

老年になり
一歩一歩足を踏み出して
階段を登れることが
幸せと感じるようになった

 

先が見えない階段を登る
足元の明かりをたよりに

2022