週末になりました。土曜日はその週の振り返りを行ないます。今週も相変わらず毎日工房に通っていました。今週は壁掛けになる「炭景」4点の画面全体を構成する下地部分の色塗りを行なっていました。油絵の具で平塗をやっていましたが、油絵の具の筆には面相筆に変るものがないためデザイン用面相筆を使いました。筆の先がダメになるのを覚悟で使いましたが、ブラシクリーナーでよく洗えば毎日使えることを発見しました。今週の水曜日、木曜日、金曜日の3日間は工房での作業を午後に設定しました。水曜日と木曜日の午前中は横浜の中心部にあるミニシアターに映画を観に出かけました。連日で映画に行くのは初めてのことで、自分としては刺激的な2日間になりました。水曜日は「今日からぼくが村の映画館」(横浜シネマリン)で、アンデスの農村にやってきた移動映画館の虜になった少年の物語。木曜日は「モディリアーニ!」(シネマ ジャック&ベティ)で、20世紀初頭パリで困窮していた革新的作風をもつ画家たちの生きざま、とりわけモディリアーニ晩年の3日間を描いた物語は、私も現在画家のような仕事をしている最中なので、油絵の具の匂いさえ映画から漂ってくる錯覚に陥りました。金曜日は地元の市立中学校の学校運営協議会に参加してきて、自分が二束の草鞋としてキャリアを積んできたもう一つの職種についても数人の方たちと意見を述べ合う機会を持ちました。何とも密度の濃い1週間だったと振り返っています。映画にしろ美術館にしろ鑑賞に出かけると、創作へ向かう活気をもらえると実感しています。それは自分にとっての栄養剤なのだろうと思います。鑑賞は私にとって視覚的感性を磨く手段です。思いを巡らせたり、造形のことを考えることも創作行為として私は認知していて、目の前にある素材や絵の具を駆使する実技と、その両面がバランスよく組み合わされると幸せを感じるのです。来週は「炭景」4点が仕上げに入ってゆくので、制作が佳境を迎えます。もう一息頑張っていこうと思います。