週末になりました。土曜日はその週の振り返りを行ないます。今週も相変わらず毎日工房に通い、制作中心の1週間でしたが、今週は水曜日と木曜日の午後は美術館や映画館に出かけました。制作では壁に掛ける新作に貼り付けるコラージュを作成していて、それは文様を刳り貫いた杉板を炙って炭化した状態を作り出すのです。細かいところまでガスバーナーで炙っているので、なかなか時間がかかります。燃えて無くならないように注意を払って炙ります。さらに金ブラシで余分な煤を払って、布で残りの煤を杉板にこすりつけています。火を使うので常に野外で作業を行なっていました。これを絵画として扱うのは考えにくいのですが、コラージュの下地は油絵の具による塗装(描写)を考えているので、分類で言えば絵画になるのかもしれません。そんな制作を1週間続けていましたが、今週の印象的だったことは美術と映画の鑑賞に出かけたことでした。水曜日は東京の上野にある国立西洋美術館で開催している「チュルリョーニス展」に行き、リトアニアで20世紀初頭に活躍した画家の作品に触れてきました。画家は音楽家でもあり、音楽に触発された作風は抽象性があって興味を抱きました。ギャラリーショップで購入した本展の図録が瀟洒なデザインになっていて、とても気に入りました。木曜日は横浜シネマリンというミニシアターに家内と出かけていき、「ホールディング・リアット」を観て来ました。これはイスラエルとパレスチナの複雑な問題を描くドキュメンタリーで、不安定な未来が浮き彫りになる社会的な課題を突き付けられました。日本人である私たちは、中東の民族性や宗教に纏わる問題になかなか理解が追いつきませんが、人質として連れ去られた家族の苦しみにやるせない思いが湧いてきました。そうした問題は国際的に広まって、現在でも続いています。最近は平和と言う言葉をあまり聞かなくなりました。これから世界はどうなっていくのか、日々の世界情勢に耳を傾けながら、つい快いスポーツニュースに気を留めてしまう自分がいます。