Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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新聞記事より「砂糖の山」

イラン情勢を巡る報道や、物価高に纏わる世知辛い社会の動向が、日々の新聞に溢れています。私はオールドメディアと呼ばれている新聞やテレビ報道を信じる世代のためか、一日1度は新聞に目を通すことが習慣です。新聞には時事問題の他にあらゆる記事があり、それが視界の片隅であれ、情報として入ってくることが結構大切だなと思っていたりしています。今回も社会問題ではなく、肩透かしを食らう記事が目に留まりました。「天声人語」より抜粋いたします。「高知県四万十市の中村地域では、喫茶店の朝食セットのトーストに山盛りの砂糖を添えるのが定番だという。いまどき、そんなところがあるのか。現地に向かった。記事を書いたのは高知新聞の富尾和方記者だった。53店を調べ、うち19店で砂糖の山を確認した。だからなんだと言われると困るが、本人いわく『記者がおったからこそ書ける記事』を狙ったとか。地元の人には当たり前の光景らしい。なぜ砂糖山なのか。街で尋ねたが、はっきりとは分からない。『文化ですからね』と創業半世紀の店の主人は言った。『ここの人たちは甘いのが大好き。しょうゆも甘口』と別の店主。『食べると元気がでる。コーヒーにはスティック4本や』という常連客もいた。『残念なことに、世の中にはただ単に健康によくないという理由だけで、多くの美味なものを簡単に斥けてしまう傾向がある』。作家のマーク・トウェインは自伝で嘆いた。いまの時代には響かなくとも、何か惹かれる言葉である。」記事を読んで、最近の我が家でも砂糖の山を見ることはなくなったなと思いました。朝のコーヒーは無糖、夕食後たまに飲む紅茶も無糖。私も甘党なので、大好きな和菓子か果物で糖分を採っていることに今さら気づきました。その他に朝のトーストは手製のジャムで、これは結構甘いのですが、近所の奥様が毎年作っていて、我が家にもお裾分けをしてくれるのです。ジャムの元になっている柑橘類は亡父が残した夏ミカンの木です。それに大変な手間をかけて作られているジャムは販売されているジャムより美味しいと感じるのは、私が植木に思いを寄せる贔屓かもしれませんが、奥様はきっと砂糖の山を前にして腕を振るっているはずです。

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