Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 「炭景」彩色&展覧会の1週間

週末になりました。土曜日はその週の振り返りを行ないます。今週も相変わらず毎日工房に通っていました。壁に掛ける作品「炭景」4点の、それぞれ画面全体の鉛筆下書きが終わったので、そこに油絵の具を塗っていく作業に移りました。絵画というより、高校時代にやっていた基礎デザインのような仕事で、鉛筆で区切られた矩形を丁寧に塗り分けていきます。自分の中で久しく眠っていた懐かしい作業で、大学の工業デザイン科を志望していた10代の頃に戻ったような気がしています。ただし、扱っているのが油絵の具なので、受験期の平面構成とは雰囲気が異なります。平塗が終わったら、絵の具による効果を生かした技法を試そうとしているので、これはやはり絵画なのかなぁとも思います。彫刻制作のように体力は使いませんが、神経を使うことがあり、一日数時間やっていると疲れてきます。私は絵画制作に慣れていないので、油絵の具を扱っていると、いろいろなことが頭を過ります。このことは別の機会に書いてみたいと思っています。今週は美術館にも出かけました。東京の砧公園は古木が多いため、倒木の事故がありました。危険個所にはテープが貼られていました。そんな砧公園にある世田谷美術館で「田中信太郎」展が開催されていて、抽象的で純粋な空間を追求した田中ワールドを堪能してきました。彼はネオ・ダダの元気な世代の作家で、美術界では既成概念を壊して異端児扱いをされていたグループにいました。若かった私はその意味を知らないまま羨望の眼差しで見ていました。現在では彼らも他界した人が多く、田中信太郎も亡くなっていました。時代とともに美術界も変わってゆくのかと暫し感慨に耽りました。今週はロマネスク関連の書籍を読み終えて、現在は旧約聖書の物語を扱った書籍を読んでいます。現代を生きながら古いものをもう一度評価したい思いがあって、敢えて過去を振り返る機会を設けているのです。

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