週末になりました。土曜日はその週の振り返りを行なうのですが、それを明日に回して、今日は女子美術大学の卒業制作展の様子を伝えていこうと思います。工房に出入りしている私の教え子に女子美大の工芸学科で染織を専攻している学生がいます。彼女は大学の課題のデザインや下書きを工房でやっているので、どんな作品を作ろうとしているのか私にはよく分かっていました。その完成した作品が展示されていて、その仕上がりに私は満足を覚えました。よく頑張ったなぁと彼女に労いの気持ちを持ちました。私は工房に出入りしている教え子たちを連れて美術大学によく出かけて行きます。今日は女子美の学生の他にもう2人を同伴していました。女子美の学生はこの3月で卒業し、4月からは社会人です。以前のNOTE(ブログ)に書きましたが、美術系大学の在学中は自分の好きなことを思いきりやらせてもらえる環境が揃っています。自分の内面に問いかけ、自分の世界を構築していくことの素晴らしさを感じ取れるのは、卒業を迎えるまでの4年間だけで、社会に出れば自己表現を封印しなければならない学生が数多くいます。今までやってきた己を表出することに対し、ここで幕引きを図るか、それとも諦めずに粘り強く取り組んでいくのか、決断するのがこの時期なのだと言えます。工房に出入りしている後輩の彫刻家は、私と同じ二束の草鞋生活を送りながら彫刻を作り続けています。彼も諦めの悪い人種だったわけで、生活するための経済的基盤と創作活動に追い立てられるような日々を過ごしています。大きな注染を展示していた彼女も、大学の師匠から公募団体の出品を促がされていたらしく、卒業後も工房を使わせて欲しいと言ってきました。そうか、この子も二束の草鞋生活になるのかなぁ。大学の他に創作ができる場所を持てるということはこういうことかと思いながら卒業制作展を後にしました。