Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「モーセとイスラエルの王たち」(1)

「キリスト教美術をたのしむ」(金沢百枝著 新潮社)の「モーセとイスラエルの王たち」は8つの単元と2つの付記から成っています。今回は〔25モーセの生涯 Ⅰ〕と〔26モーセの生涯 Ⅱ〕を扱います。まずは〔25モーセの生涯 Ⅰ〕。「モーセは、旧約聖書のなかで、最も重要な預言者です。奴隷としてエジプトで過酷な労働を強いられていたイスラエルの民を彼地から脱出させ、神から『十戒』の律法を受けとった偉大な指導者。~略~キリスト教では、モーセが神と交わした契約を『古い契約』、イエスの教えを『新しい契約』とみなします。聖書に『旧約』と『新約』があるのはそのためで、モーセをキリスト以前の古い世界=『律法下の世界』の象徴とします。~略~じつはモーセの『角』は、聖書の誤訳とされています。『出エジプト記』第34章29節『顔の肌が光を放っている』という1節で使われるヘブライ語の『光を放つ』という意味の『カーラン』は角(ケレン)と子音が同じ。ラテン語に訳すとき、〈角が生えた〉としたため、モーセ像には角が描かれるようになったというのです。」次に〔26モーセの生涯 Ⅱ〕。「モーセはエジプト生まれ。紀元前13世紀頃の人とする説があります。『出エジプト記』によれば、当時のエジプト王はイスラエルの民を奴隷とし、重労働を課していました。奴隷の人口増加を防ぐため、生まれた子が男子の場合、ナイル川に捨てるよう命じていました。モーセも生後3カ月のとき、ナイル河畔の葦の茂みに捨てられます。しかし幸運なことに、川に水浴びに来たファラオの王女がモーセを拾い、育てたのです。~略~ファラオの宮廷で何不自由なく育ったモーセでしたが、ある日、エジプト人がイスラエル人に暴力をふるうのを目撃します。憤ったモーセはエジプト人を殺してしまいます。~略~その後、モーセはミディアンの荒れ野で羊飼いとして暮らしていました。転機となったのが、『燃える柴』と呼ばれる事件です。あるとき、羊を追ううちに、神の山ホレブに迷い込みます。そこは古くからの聖地。燃えても燃えても燃えつづける柴の間から神が現れ、モーセに履物を脱げと命じ、エジプトで奴隷となっているイスラエルの民を救う決意を語ります。」今回はここまでにします。

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