Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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映画「ユートピアの力」雑感

昨晩、家内を誘って横浜市の中心街にあるミニシアターにル・コルビュジエに纏わる二本立ての映画を観てきました。二本続けて観ると3時間を超え、しかもレイトショーだったので、詳しい感想は今日から明日にわたって書くことにします。二本ともドキュメンタリーで、インドに作られた都市や建造物を通して、彼の地の経済や課題と向き合う姿勢を示した映画だったと思っています。まず「ユートピアの力」の紹介文より。「ヒマラヤの麓の荒野にゼロから誕生した、ル・コルビュジエの”輝く都市”チャンディーガル。コルビュジエが唯一実現できた計画都市は、新生インドを象徴する都市として、人を中心に置き、『より良く、より公正で、より調和のとれた世界』を目指した。70年を経て、このユートピアはどのように変容したか。建築物と歴史を追いながら、住民である建築家、都市活動家、芸術家などがチャンディーガルの直面している課題や揺るがない魅力について語る。」とあり、人々の現状を捉えた映像が流されていました。私はインドに行ったことがなく、街の雑多な雰囲気をテレビでしか見たことがありませんが、理想的な都市空間がそのまま保たれていることに懐疑的でもありました。やはりここでも格差社会の深刻さが現れているように思いました。図録より引用いたします。「ル・コルビュジエが『人々の幸福のために』築いたチャンディーガルもまた、例外ではない。理想の都市として構想されたこの地にも、人口増加とともにスラムが形成されてきた。そして同市は、2025年までにすべてのスラムを撤去し、インド初の『スラムのない都市』を宣言した。しかし、住民の移転が必ずしも円滑に進んでいるわけではない。~略~大気汚染が人々の健康を損ない、寿命にまで影響を及ぼしうることは、これまで繰り返し指摘されてきた。にもかかわらず、状況が目に見えて改善しているとは言いがたい。しかも、呼吸器系の不調などで医療機関を受診しようととしても、家族のだれか1人でも何らかの医療保険に加入している世帯は、全国で4割程度にとどまる。」(辻田祐子著)ただし、理想的な都市を取り巻く環境は現在大きく変化してきているようです。明日は一人の建築家に焦点を当てた映画について述べていきます。

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