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「キリスト教美術をたのしむ」読み始める

今日から「キリスト教美術をたのしむ」(金沢百枝著 新潮社)を読み始めました。先日まで読んでいた「ロマネスク美術革命」と同じ著者の書籍を選んだ理由は、難解な理論を分かり易く解説してくれていて、私自身が楽しんで読めると思ったからです。さて、キリスト教に関してですが、私はキリスト教信者ではありません。NOTE(ブログ)を振り返ると、かなりキリスト教に纏わる文章が散見されますが、異文化に対する単なる興味で書いたものです。私はいつ頃キリスト教を知ったのか、私の出身高校は横浜のキリスト教系の学校だったことが、キリスト教を知る契機だったと振り返っています。その学校には道徳はなく宗教という科目がありました。聖書は入学時に購入しましたが、授業では新約聖書ばかりを扱っていたので、きっとプロテスタントだったのでしょう。私は授業(礼拝)をほとんど聞いていなくて、心ここにあらずと言った状況でした。家内の叔父はカント哲学者で、内村鑑三の影響で無教会主義を貫いた人でした。大学で彫刻を教えてくれた師匠は、キリスト教をテーマにした彫刻を作っていました。そんなわけで私の周囲にキリスト教信者はいましたが、私は宗教に無頓着な面があったように思います。20代後半の5年間はオーストリアのウィーンの学校に通っていて、街中には教会が数多くあり、幾度となく礼拝堂を見て回りましたが、そこで感じた装飾過多のキリスト教美術に私は感覚的に辟易していたのを覚えています。帰国後、寺院の仏像を見て心が落ち着いたので、私の拙い宗教的背景には先祖から受け継いだ浄土教が生きているのかなぁと思うこともありました。それでも異文化理解を含めてキリスト教を学問として学ぶことは有意義と考えていて、とりわけ旧約聖書には面白いエピソードが多いと思っています。本書の「はじめに」の文章を引用いたします。「この本では、おもに中世ヨーロッパの美術とともに旧約聖書の物語をみてゆきます。なぜ中世か、というと、キリスト教美術の黎明期、草創期であることから、表現がまだ定型化されておらず、聖書解釈にゆれや、まよいーいいかえれば、創造性、独自性がみられるからです。」とありました。異文化を楽しみながら読書を進めていきます。

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