Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「モーセとイスラエルの王たち」(4)

「キリスト教美術をたのしむ」(金沢百枝著 新潮社)の「モーセとイスラエルの王たち」は8つの単元と2つの付記から成っています。今回は〔31ダビデⅡ〕と〔32ソロモン〕に加えて〔付記bソロモン異聞〕を扱います。まずは〔31ダビデⅡ〕。「巨人ゴリアテを打ち倒したダビデはイスラエル兵の隊長となり、勝利を重ねました。ユダヤの民は『サウルは千を討ち、ダビデは万を討った』といういいかたで、ダビデを讃えました。~略~預言者サムエルの塗油を受け、王となることが定められていたダビデですが、サウル王の殺意により、長い逃亡生活を送らなければなりませんでした。あるときは洞窟に潜み、あるときは他国の王宮へ身を寄せたりしつつも、しだいに率いる兵を増やしてゆきます。そしてサウルとその息子たちがペリシテ人に敗れ、殺されたあと、イスラエルの全部族を束ねる王となりました。~略~王となってからも信義を重んじ、敬虔だったダビデですが、ひとつだけ罪を犯しています。美しい人妻に横恋慕したのです。~略~バト・シェバはのちにダビデの妻となり、男児を産みます。賢王ソロモンです。」次に〔32ソロモン〕。「ソロモンは、ダビデ王とバト・シェバの息子で、イスラエルの3代目です。神はソロモンを愛し、『非常に豊かな知恵と洞察力と海辺の砂浜のような広い心』を授けました。エルサレムに豪奢な神殿を建て、エジプトのファラオの娘を娶り、平和で豊かな王国を築きました。~略~エルサレムを訪ね、宮殿に滞在していたシェバの女王(エチオピアの伝承ではマケダ)は、貞操を奪わないようソロモンに誓わせます。王は答えて『そなたがこの宮殿から何も奪わないなら、わたしも奪うまい』。贅沢に慣れた女王、盗人扱いされるのは心外です。さすが賢王ソロモン、一枚上手でした。晩餐にわざと辛い食べものを出します。喉がかわいて夜中に目が覚めた女王。ふらふらと部屋を出て、水をひと口飲んだところに現われるソロモン。『水は宮殿で最も貴重な宝。ほら、約束を破った』と、彼女を寝所へ連れ去りました。そのとき身籠ったのがメネリクで、、エチオピア王国ソロモン王朝の創始者ーという伝承です。」最後に〔付記bソロモン異聞〕。「ソロモンの晩年について、旧約聖書は多くを語りませんが、ユダヤ・イスラーム世界にはさまざまな民間伝承があります。挿絵に描かれるのはもっぱらソロモンの権威と栄華とはいえ、ソロモンの凋落もまた好まれた物語だったからです。」今回はここまでにします。

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