Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「義人と預言者、ヒロイン群像」(前編)

「キリスト教美術をたのしむ」(金沢百枝著 新潮社)の「義人と預言者、ヒロイン群像」は5つの単元から成っています。今回は〔33 ヨブ〕と〔34 ダニエル〕を扱います。まず、〔33 ヨブ〕です。「(ヨブは)家族仲もよく、互いの家で食事したりと、楽しく暮らしていました。『無垢な正しい人で、神を畏れ、悪を避けて生きていた』とあります。そんなヨブを試練が襲います。天上にいる神とサタンとの間で、こんな会話がかわされたのです。ヨブの信心深さを褒める神さまにたいして、サタンは、それはヨブが恵まれているからだといいます。」その後に不条理な出来事があって、ヨブは全財産を失います。「苦しむ夫を見かねたヨブの妻は、『どこまでも無垢でいるのですか。神を呪って、死ぬ方がましでしょう』といいます。しかしヨブは『神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか』と語り、神を責めません。~略~(この意味するところは)世界というものは人知では計り知れず、災難も苦しみもその一部であるという、聖書の世界観の開示でしょう。」次に〔34 ダニエル〕。「賢王ソロモンの建てた神殿が、バビロン王ネブカドネツァルの攻撃によって灰燼に帰し、ダビデから400年以上続く王朝が滅びたのは、紀元前6世紀頃とされています。ユダヤの民は捕えられ、バビロン(新バビロニア)へ奴隷として連行されました。世にいう『バビロン捕囚』です。周辺諸国へ逃げた人々もいました。~略~捕囚の民は『神の国』の到来を待ち望んでいたことでしょう。ダニエルはその時代、バビロンの宮廷で活躍した預言者です。~略~ベルシャツァル没後に王国を継いだダレイオス王は、有能なダニエルを重用、国全体を統治させますが、それを妬んだ高官たちがダニエルを陥れようと企みます。しかしダニエルには何の汚点もなく、失脚させるのは困難でした。そこで高官たちは、信心深いダニエルに言いがかりをつけるために、『向こう30日間、王様を差し置いて他の人間や神に願い事をする者は、だれであれ獅子の洞窟に投げ込まれる』という法律の発布を王に認めさせます。ダニエルが神に祈らない日はありません。ダニエルは捕えられ、獅子の穴に投げ込まれますが、天使が獅子の口を閉ざしていて無事でした。それを見た王は、ダニエルを陥れた高官たちをその穴に投げ込んだそうです。」今回はここまでにします。

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