日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。今日は来年に向けての新作について書いていきます。新作のイメージはいつ頃やってきたのか、自分の記憶としては冬の寒さが緩んできた時期で、朝の起床の何気ない時にふと目に浮かんだ朧げな風景だったのでした。その頃は、今年の個展で発表を予定している作品が完成に向かって佳境を迎えている頃で、一心不乱にならなければならない状態の時に、制作の腰を折るような気の抜けた感覚とも言える心の在りようでした。現行の作品に対する現実逃避なのかと自分がその時思ったのも当然な成り行きで、そのどこからともなく現れた風景は、季節を考えれば春霞とも言えて、表題の「霞立つ風景」をいうのは後付けで考えたものです。私の場合はどこかの風景のシルエットがやってくる場合が多く、実に視覚的であり絵画的なイメージなのです。さらに時間をおいて、彫刻として肉付けをする時に、そのイメージが保てないこともあり、そのまま新作として考えを固めていくのは多少無理がある場合もあります。無理と分かったら、次のイメージがやってくるまで待つしかありません。今までのところ、寝起きに浮かんだ霞立つ風景は、何とか彫刻に生かせそうです。その風景は丘の上に数本の塔が聳え立つ風景で、いつものような地下遺構には拘っていない特徴がありますが、「構築」シリーズとして位置付けるのはちょっと違う気がしています。塔にはそれぞれ大地に根を張っているイメージがあり、巨木のようでもあり、蟻塚のようでもあるからで、地表に出ていないところに意味を持たせようとしています。それも後付けによるものですが、私にはやはり「発掘」シリーズを推し進めていく方がすっきりとまとまる気がしています。イメージに出て来た数本の塔にはそれぞれ距離があって、霞立つシルエットには濃淡がありました。塔の先端はどうなっていたのか、そこはあまりにも朧気で、消え入るようになっており、はっきりしません。ともかく新作はこれでいこうと考えています。具体的な部分は陶土を触りながら掴み取っていくつもりです。