2007.06.29
学校教育の骨子となっている学習指導要領の中に「キャリア教育」という箇所があります。ニートやフリーターがしだいに増えていくと社会が弱体化する傾向になるので、そこで児童・生徒・学生に確かな職業観を身につけさせようとするのが「キャリア教育」です。学校教育が行き届かなかった昔は、子どもが丁稚奉公に出され、否応なく職業体験ができたものです。それが現在は学校で職業体験を設定して、働く意義を教えているのです。自分は中学生の時から亡父のもとで働いて、小遣いをもらっていました。家庭内「キャリア教育」でした。そこで自分は亡父の職業に嫌気がさす皮肉な結果になりましたが、確かな職業観をもてたのは幸いでした。人は働かなければいけないというモラルが身についたのでした。現在も彫刻家の顔と地方公務員の顔を持っていて、それ故悩んでいる自分がいます。でも職業人として社会に参画している実感は、日常の自分の生活を見ると必要なことかなと思ったりしています。