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映画「教皇選挙」雑感
今日の午前中は工房で陶彫制作をしていました。午後になって家内を誘い、鴨居にあるエンターテイメント系映画館に映画「教皇選挙」を観に行きました。春休みのせいか、昼間の上映にも関わらず老若男女で混雑をしていました。観終わった感想としては、密室劇にも関わらず大変面白い内容で、よくぞこんな映画が作れたなぁと思いました。図録から物語の筋になるところを拾います。「映画『教皇選挙』は、カトリック教会の最高位にしてバチカン市国の国家元首でのあるローマ教皇の死去を受け、有力候補者が後任を争う政治スリラーだ。選挙中、投票者・候補者となる枢機卿たちは外部から完全に隔絶された環境で生活することになる。これぞ、ミステリーにふさわしい密室空間だ。教皇は死去直前に何をしていたのか、水面下で起きている陰謀の主は誰か、そして候補者たちの秘密とは…。本作では殺人事件こそ起こらないが、外に出ることも、外の様子を知ることもできない中で、人々の思惑と疑心暗鬼の圧力がどんどん高まってゆく。」(稲垣貴俊著)エピソードの中で私は女性が登場する場面に気を留めました。「アグネスは選挙中の宿泊所の管理を担当している。出番はそれほど多くないが、序盤から要所要所でアグネスをはじめとする修道女たちがトルテリーニなど食事を作る準備をしたり、枢機卿団を眺めたりする短いカットが挿入され、こうした女性たちの見えにくい仕事なしに教会は成り立たないが、あまり男性の聖職者たちはそれを気にかけていないらしいということが示唆される。アグネスはコピー機もろくに使えないトマスを助けるが、これもふだん男性聖職者が事務作業を修道女などにやらせていることをさりげなく示す場面だ。そんなアグネスが、自分たちはふだん目に見えない存在だがちゃんと意志も頭もあり、女性の尊厳は守られるべきであるということを主張するスピーチは、短いがこの映画の根幹に深くかかわっている。枢機卿団が気にもかけていなかった修道女が実はものごとを良く見通しており、教皇選挙に影響を及ぼすくらい賢かったということがわかる。」(北村紗衣著)本作はさまざまなことを投げかけてくる秀作で、最後の結末はここでは申せませんが、かなり印象に残るドラマであることは間違いありません。