2007.12.10
高校時代にフランス人画家ブラマンクを真似てフォーヴィズム紛いの油絵を描いていました。そのうち近・現代美術史に興味が出て、あれこれ調べるうち、やはりピカソの巨大さに気づかされました。自分が表現主義や抽象に興味・関心が移る前の話ですが、ピカソやブラックのキュービズムには初めから親近感を持っていました。自分にとって絵画理論が解り易かったことがキュービズムに近づきやすかった原因のひとつと思っています。構成的な作風が好きだったのでしょうか。でも自分はキュービズムを真似ることはありませんでした。その頃はもう絵画をやめていて、建築やデザインに将来の夢を描いていたのです。大学の彫刻科に入って具象彫刻を学んでいた時も、やはり初めにキュービズムに親近感を持てたことがずっと頭にあって、それを出発点にして構成主義やドイツ表現主義に近づけたのかもしれません。 Yutaka Aihara.com