Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 素材の変容
日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。今日取り扱おうとしている素材の変容に関しては、以前のNOTE(ブログ)に書いたことがあるかもしれません。私の常套手段である木材に砂マチエールを貼り付けて、そこに油絵の具を染み込ませる方法は、ある意味で木材という素材を打ち消しているとも言えます。それはまさに素材の変容なのだろうと思っています。私は素材をありのままの状態で彫刻に生かすのが好きですが、自作の基調とする素材が陶彫で、しかも釉薬はかけずに土を焼き締めしたまま提示するので、陶彫以外の素材を組み合わせるとすれば、その陶彫との関係性を考えていくことになります。主に使うのは木材ですが、今年夏に東京銀座のギャラリーで発表した「発掘~跨橋~」は、実家の大黒柱に使われている古木を陶彫作品と組み合わせました。古木をそのまま陶彫作品と組み合わせた理由は、実家の大黒柱にあまり細工はしたくないことと、ありのままの状態でも私自身は納得できる関係性が築けていると思ったことが大きな要因となりました。それは幾星霜を経た木材と出土品のような陶彫がうまく融合できたことに拠っています。現在作っている新作は厚い合板を使っているので、陶彫に合うように素材の変容を行なう必要を感じたのです。素材の変容によって他素材と組み合わせた時に、私には理屈では説明のしようがない感覚的な関係性を思い描くことになり、その部分に対して、これはいったい何なのだろうと考えることがあります。それはあまりにも素材同士が融合し過ぎると、私にはありきたりな退屈を覚えてしまう感覚が生じます。といって反発し合えば、なぜこの素材同士を組み合わせるのか疑問も出てきます。他素材同士の間に流れる融和とも刺激ともとれる関係は、実は私自身は面白いと感じていて、それがあるからこそ、素材の変容を加味しながら制作を進めていく意欲になっているわけです。