2016.06.20
職場の年間プログラム上、毎年この時期に関西に主張していますが、滋賀と京都を跨ぐ比叡山に来たのは本当に久しぶりでした。大雨が九州から関西に迫っていましたが、今日は晴れました。それでも朝は霧がかかり、比叡山は神秘的な雰囲気を漂わせていました。私たちは比叡山延暦寺で坐禅修行をすることになっていて、股関節が加齢とともに硬くなっている自分は内心憂鬱でした。実際に途中から組んでいる脚が痛くなって、精神集中とは程遠い状況になってしまいました。テレビでやっていたキラーストレスの解消に坐禅はちょうどよいと思っていたのですが、結果は気も漫ろで坐禅どころではなくなっていました。キラーストレスはどうやら私にはないのかもしれません。二束の草鞋である創作活動は、肉体的には厳しいものの、常に心が解放されています。嘗て修験道を極めようとした者たちは、この比叡山で心身を清める修行を積んだことは広く知られています。こんな山奥でどんな時間を過ごしたのか思いを馳せると、今も語られている修行の厳しさに想像が及びません。やがて行者は生身の不動明王ともいわれる阿闍梨となり、修行が終わった頃に信者達の合掌で迎えられるそうですが、短時間の坐禅に音を上げてしまう自分には到底考えられるものではありません。ただ、坐禅中に木々から聞こえてくる野鳥のさえずりに心が洗われました。野鳥の鳴き声が遠く、また近くなって心に映す情景の中に豊かな空間を感じさせてくれました。普段は雑音に囲まれている自分にとって、暫し自然の響きに身を任せられたのは収穫かもしれません。夕方になって横浜に戻ってきました。これで2泊3日の関西出張が終わりました。