2026.08.02 Sunday
日曜日になりました。日曜日は創作活動についてNOTE(ブログ)を書いています。昨日で個展が終わり、来年の個展まで1年間の期間があります。つまり今月は個展準備期間としては一番遠いところにある1カ月で、来年に向けてじっくり思索が練られる時期でもあるのです。陶彫による集合作品の継続は私の制作の中核となるもので、今年発表した6点から成る「発掘~六蹟~」は、それぞれ向かい合う位置に陶彫部品を配置しているため、これは全体集合として捉えています。その反対として拡散があり、来年は陶彫部品を画廊の床に点在させていこうと思っています。その延長として壁面も考えていくのが、来年の課題です。壁に掛ける作品も彫刻として意識していくつもりです。さて、新たな造形を思索していく上で、芸術作品の鑑賞は欠かせないものです。私は常々実技と鑑賞は車の両輪と考えているので、鑑賞の対象が自作に直接的または間接的に少なからず影響を与えてくれることを望んでいます。自分の感性を磨くことは年齢に関係なく、また生涯を通して行うものと私は信じているので、自分の体力が続く限り、美術館等へ足を運ぼうと決めています。外国へも自分を豊かにするために行きたいのですが、そこは自分の体力と財力を考える必要があります。美術館鑑賞では幸い私は首都圏に住んでいるので、とりわけ東京の美術館には気楽に出かけることが可能です。夏から秋にかけて展覧会の企画は毎年充実してきます。映画館やその他の鑑賞も適宜入れていきたいと思っています。一日1点ずつポストカード大の平面作品を作っているRECORDも遅れを取り戻すべく頑張っていくつもりです。読書は現在ドイツ系のマニアックな芸術家に関する書籍を読んでいますが、これも首都圏に住んでいるメリットがあって、芸術関係の特殊な書籍が手に入るのです。神保町古書街やら池袋の大手書店に出かけていくのが楽しみのひとつです。今月も元気に過ごしたいと思います。
2026.08.01 Saturday
8月になりました。今日はうしお画廊での個展最終日になり、午後5時から搬出を始めました。昨日のNOTE(ブログ)にも書きましたが、個展には多くの人たちが来てくれて、感想やご意見をいただきました。来年に向けて今年の作品の足りないところを補填し、また発想を新たにすることを決意して、自分の求める空間の充実を図りたいと思っています。感想では「発掘~六蹟~」に関するものが多く、6点が向かい合う彫刻に板材を組み込んだ欠落した文様に古代文字を感じた人や、彫刻の姿を囲んだ人に喩えて、祝祭をイメージした人もいました。それぞれに刻んだ文様を見てケルト文化や古代中国文化を彷彿とさせると伝えてくれる人もいました。とりわけ画家の人たちは発想力に優れ、自分の考えが及ばないことを言っていただいて、私は感謝にたえません。作者の考えを超えていただけることは作者冥利に尽きます。ありがとうございました。個展の搬出作業は午後5時から始まりました。搬入の時に手伝ってくれたスタッフたちがやってきて、速やかにテキパキと作業を始めました。集合彫刻は分解し、それぞれの木箱に収めました。壁に掛けた作品はエアキャップのついたシートで包みました。毎年やっていることで慣れもあり、木箱や梱包シートは業者の車に積み込みました。銀座を出たのが午後6時半ごろで、幸い渋滞がなかったので1時間程度で横浜にある工房に到着しました。ここで漸く私は21回目の個展が終了したことを実感しました。スタッフ数人にはレストランで夕食を奢り、それぞれの自宅へ車で送りました。今回の個展は画廊が変わったこともあり、来客への気遣いもあって、実のところ私は相当疲れました。今回も個展が開催できたこと、複数のスタッフがいてくれて搬入搬出が滞りなく出来たこと、何よりも私自身が健康であったこと、さまざまな幸運があってこうした取り組みができていることに私は幸せを感じます。また来年、この時期に東京銀座のうしお画廊で個展を開催いたします。私の造形イメージがさらに発展していることを祈りながら、新たな1年を始めてまいります。
2026.07.31 Friday
今日で7月が終わります。毎年この時期に開催している個展を今回も無事にできたことを嬉しく思っています。例年より開催時期が遅くなり、個展はまだやっています。画廊がギャラリーせいほうからうしお画廊に変わったことで来廊者が異なり、今回は画家の方々が多く来られました。私の陶彫による集合作品は、うしお画廊では珍しい分野に入り、感想やご意見が多様化して、私は日々楽しく過ごすことができました。今月27日から個展会場にいた関係で、今月は31日間のうち工房に行ったのは26日間で、工房では早めに搬入準備を終えたので、来年に向けて陶彫制作を始めていました。今のところ新作の大きな陶彫作品3点が乾燥を待っている状態です。現在、酷暑なのでこの時期に窯入れはやりません。鑑賞では高校の同期生である竹中直人君の2人展(ギャラリーQ)や友人の女流画家展(うしお画廊)にお邪魔しました。美術館では「川合玉堂」展(山種美術館)に行ってきました。映画鑑賞では「キングダム魂の決戦」(TOHOシネマズ鴨居)を観てきました。来月は個展も終わるので、鑑賞に時間をかけようと思っております。見たい展覧会が目白押しなのです。一日1点を自分のノルマにしているRECORDも今月は頑張っていました。個展の時期は前向きになるようで、案内状の宛名印刷やらパンフレッドの三つ折りもやっていました。読書はドイツ人芸術家のハンス・ベルメールの伝記を読み始めていて、人形制作やドローイングにエロチシズムを漂わせたシュルレアリスムの奇才の生涯を味わっています。今週は毎日電車で新橋駅まで通い、画廊に出勤する毎日ですが、銀座は相変わらず外国人観光客の多さが目立ちます。日本の酷暑を彼らはどう思っているのでしょうか。いや、ヨーロッパも酷暑だったっけ、と思いながら私は足早に銀座の交差点を横切っています。
2026.07.30 Thursday
「死、欲望、人形」(ピーター・ウェブ、ロバート・ショート著 相馬俊樹訳 国書刊行会)の「南仏1939-1945」について、気に留まった箇所を取り上げます。「2週間をレザングレで過ごし、ベルメールは非常に多くの作品を制作した。アーモンドの木立ちと、アゲハチョウの飛び交う野生のラベンダーとローズマリーの野原に鼓舞されてジョイスも写生を楽しんだが、ベルメールはそれらを容赦なく破棄してしまった。彼いわく、『自然を描いたものなど誰も興味をもたない』。ベルメールの方はというと、『枝状に刻み込まれた流し目』風のコラージュ画の連作を制作した。~略~ヒトラーのポーランド侵攻に引き続いて、9月3日、フランスはドイツに宣戦布告した。続く7カ月の『まやかし戦争』の間に交戦状態になることはなかったが、にもかかわらず、フランス国内のドイツ人の同胞らは潜在的に危険視され、その多くが検挙され、敵性国人の収容所へと送られた。~略~ベルメールはまず第一に父親の権威に反抗し、それから祖国を離れた。というのも、彼はいかなる形においても全体主義を容認するつもりなどなかったからである。彼は自分が独仏戦争に巻き込まれる危険を冒していることに気づいてはいたが、それでも、敵性国人の収容所に監禁されるという衝撃は心に深い傷跡を残したにちがいあるまい。~略~窓のない煉瓦造りの独房で生活し制作した経験は、そこで過ごした7カ月という期間をはるかに超えてベルメールの作品に重大な影響を及ぼし続けることとなった。『イマージュの解剖学』に収録され、のちにマックス・エルンストにゆずられた1943年のドローイング《バスティーユ・コルセット》は、見たところ人形用の織物か衣服とも解せる、奇妙なうねる煉瓦製の壁を描いている。~略~『イマージュの解剖学』は1957年に刊行されたが、そのようなベルメールの論理的著作は著名な詩人ジョー・ブースケとの友情によって促された。ブースケは第一次世界大戦末期の数カ月に負った脊髄の損傷のために左半身不随となり寝たきり状態になって、生涯を執筆に捧げることとなった。」今回はここまでにします。
2026.07.29 Wednesday
うしお画廊の牛尾さんから個展をYouTubeで流しませんか、という提案をいただいて、私はやりますと即答しました。個展初日に展覧会場を回ってYouTube用の撮影をしているカメラマンがやってきて、会場内をじっくり撮影していきました。この人は各画廊から依頼を受けている人らしく、手慣れた作業を私はぼんやり眺めていました。昨日動画が出来上がって、私のスマートフォンにデータが入ってきました。それを家内が知り合いに送信したため、多くの方々がそれを見ることになり、その影響力の大きさに驚きました。私はアナログな人間で、時代に乗り遅れる傾向があり、フェイスブックもインスタグラムもやっていません。このホームページも20年前から懇意にしているカメラマンが大枠を作ってくれていて、私はそれを利用するだけの人なのです。それでも時代はITが主流になり、さまざまな職種が誕生しています。反面、さまざまな職種が将来消滅する危機にあり、場合によっては危惧されている人もいるでしょう。ITによって、あらゆることが即座に分かる利便さは、何事にも代えがたいものがあり、辞書を引く習慣がなくなりつつあります。スマートフォンは必須品となり、必要情報から遊びに至るまで、今では手放すことができません。電車の中でも書籍を読んでいる人が少なくなりました。私はその少数派に属していて鞄には必ず書籍が入っています。勿論、スマートフォンで電車の到着時間を確認することがあり、電子地図で位置確認しながら、目的地まで行くのも日常化しています。YouTubeは時間つぶしによく見ていて、つい時間を忘れることもあります。そのYouTubeにして私の個展映像を流すことを少し前までは考えてもみなかったことでした。時代に逆らえない自分がいることも確かです。私のYouTubeはうしお画廊のホームページに入って、私の個展情報に添付してあります。ご高覧下されば幸いです。