「抽象芸術」(マルセル・ブリヨン著 瀧口修造・大岡信・東野芳明 訳 紀伊國屋書店)の「Ⅳ 時間と運動の美学 」は大きなテーマを扱っているため、分割してNOTE(ブログ)に掲載していきます。本単元が音楽…[続きを読む]
昨日の朝日新聞「折々のことば」より、記事内容を取り上げます。「見た人全員が『泣けた!』としか言わないようなものを、そもそも表現としてやる必要があるのか。松重豊」この言葉に著者の鷲田精一氏がコメントを寄…[続きを読む]
「劇場のグラフィズム」(笹目浩之著 グラフィック社)は「宇野亜喜良展」のギャラリーショップで発作的に購入してしまった書籍です。副題に「アングラ演劇から小劇場ブーム、現代まで」とあって、演劇における宣伝…[続きを読む]
週末になりました。今週の振り返りを行ないます。日曜日は雨が心配されましたが、何とか晴れの合間をぬって図録用の写真撮影を行いました。今回は陶彫立方体の作品数が多かったので、手伝ってくれたスタッフたちに感…[続きを読む]
今日の朝日新聞「折々のことば」より、記事内容を取り上げます。「わたしはただではいやなのです。わたしは海をお金で『買いたい』のです。寺山修司」この言葉に著者の鷲田精一氏がコメントを寄せています。「詩人・…[続きを読む]
昨日の朝日新聞「折々のことば」より、記事内容を取り上げます。「ほかのヤツがよろこぶために絵なんて描けるか。まずはおれが面白くなきゃナ!篠原勝之」この言葉に著者の鷲田精一氏がコメントを寄せています。「巨…[続きを読む]
週末にはいつも創作活動について書いていますが、訃報が飛び込んできたので、今日は劇作家にして俳優の唐十郎氏の逝去について書いていきます。私は大学生の頃、アングラ劇に刺激を受けていました。アングラとはアン…[続きを読む]
「土方久功正伝」(清水久夫著 東宣出版)の第六章「戦時下の日本へ」の気になった箇所を取り上げます。本章では戦時下の中での作家中島敦との交流、医師川名敬子との結婚、太平洋協会からボルネオ行きを懇願された…[続きを読む]
「古寺巡礼」(和辻哲郎著 岩波文庫)は単元で分けず、内容として私の興味関心を惹いたものを順次取り上げようと思います。今回取り上げるのは「伎楽面」です。「仮面の表情は、単に型化せられているばかりでなく、…[続きを読む]
幾度となく生前の母に連れられて、私は東京の歌舞伎座で歌舞伎を観ていますが、お世辞にも熱心な観客とは言えず、歌舞伎と言う日本の伝統芸能に何気なく定番を見ていて、その美しさを堪能することがあっても、歌舞伎…[続きを読む]
先日、家内と神奈川県立近代美術館葉山で開催している「朝倉摂」展に行ってきました。「生誕100年」と副題にあったので、ご存命であれば100歳になっているはずです。ただ、作家は91歳まで生き、長寿を全うさ…[続きを読む]
「九州の民俗仮面」(高見剛 写真・高見乾司 文 鉱脈社)の「中国少数民族の仮面文化」をまとめます。本書は九州の仮面を扱う内容に特化していますが、今回の章だけは中国の仮面を取り上げています。著者高見乾司…[続きを読む]
横浜山下町にある人形の家で「灯りの魔法 魅惑のドールハウス」展が開催されています。家内がその情報を仕入れ、是非見に行きたいと言ってきたので、今日の夕方になって横浜人形の家に行ってきました。家内は美大で…[続きを読む]
「イサム・ノグチ エッセイ」(イサム・ノグチ著 北代美和子訳 みすず書房)の「Ⅲ 劇場とダンスについて」のまとめを行います。ノグチの幅広い表現分野の中で、ノグチの空間解釈を具現化した極めて重要な方法が…[続きを読む]
先日、新聞に劇作家であり童話作家でもあった別役実逝去の記事が載っていました。今月の3日に亡くなったという記事でしたが、私は20代の頃に演劇を観に、東京のあちらこちらに通っていた懐かしい時代を思い出しま…[続きを読む]
横浜で開催している展覧会は、職場外で行う会議等に出るときに、その通勤途中で立ち寄ることが可能です。今回訪れた神奈川近代文学館はそんな場所にあるので、現在開催中の「寺山修司展」を見ることができました。詩…[続きを読む]
今日の話題は私のことではありません。私の家内は大学で空間演出デザインを学び、さらにウィーン美術アカデミーでは舞台美術を学んでいました。そんな家内が舞台美術の世界でプロにならなかった理由は、舞台美術家と…[続きを読む]
屏風表現は平面作品を折り曲げ、そこに空間としての距離を作り、単調な画面を立体的に演出するものです。この面白さは折り曲がった平面にあって、鑑賞者は絵画の奥行きを楽しむのです。狭い空間の中で広い遠近を確保…[続きを読む]
今日で10月が終わります。時が経つのは早いもので、例年ではそろそろ窯入れを始めている時期になります。今月の制作状況ですが、まず鑑賞ではエネルギッシュだった9月を上回ることが出来ませんでした。今月は展覧…[続きを読む]
先日、KAAT(神奈川芸術劇場)に表題の芝居を観に行ってきました。橫浜では三連休の間に5回公演し、その後京都やスイスに巡回するようです。職場にある新聞の記事で本公演を見つけ、自分の好きな彫刻家ジャコメ…[続きを読む]
三連休最終日は、台風19号が迫る中、東京国立新美術館とKAAT(神奈川芸術劇場)に出かけました。彫刻家池田宗弘先生から自由美術展の招待状をいただいたので、朝一番に美術館に飛び込みました。池田先生の作品…[続きを読む]
「言語都市・ベルリン」(和田博文・真銅正宏・西村将洋・宮内淳子・和田佳子共著 藤原書店)を読み始めました。副題に1861ー1945とあるので、本書は第二次世界大戦を終えるまでのドイツ帝国の首都ベルリン…[続きを読む]
「ギリシャ悲劇の起源という問題は、まことに迷路と呼ばざるをえないほど複雑怪奇をきわめている。」「悲劇が悲劇の合唱団から発生したものであること、もともと悲劇は合唱団にすぎなかった~略~」「ギリシャ人はこ…[続きを読む]
KAAT神奈川芸術劇場で今日から「iSAMU」が始まるので前売り券を申し込んでいました。副題には「20世紀を生きた芸術家イサム・ノグチをめぐる3つの物語」とあり、イサム・ノグチに憧れる自分は、どんな物…[続きを読む]
先日、横浜アリーナで「ウォーキング ウィズ ダイナソー ライブアリーナツアー イン ジャパン」と称したライブを観てきました。原寸大の恐竜が精巧に動き、三畳紀・ジュラ紀・白亜紀を通して、その生態系を見せ…[続きを読む]
土方巽の書物「病める舞姫」(土方巽著 白水社)を読んでいて、自分は暗黒舞踊を観たことがないにも関わらず、20代の頃によく観ていたアングラ演劇のことが懐かしく思い出されてきました。どうしてアングラ演劇が…[続きを読む]
今は亡き舞踊家土方巽の舞台が見られなかったのが、自分にとっては返す返すも残念でなりません。とは言え自分が表現活動に目覚めた時には、土方巽は自らの出演を辞め、振り付けや演出をやっていました。自分は20代…[続きを読む]
「再び、カンディンスキー」という表題をつけましたが、20世紀初頭に活躍したロシア人前衛画家カンディンスキーに関する文章は、「再び」どころではなく再三再四NOTE(ブログ)で取り上げてきました。書店に行…[続きを読む]
現在読書中の「西洋の没落」に度々登場するファウスト的魂とは、ゲーテが生涯を費やして描いた「ファウスト」に由来するコトバです。「ファウスト」には栄光と挫折、無上の愛と非情な罪という人間が抱え込むあらゆる…[続きを読む]
村山知義という芸術家を自分がいつ知ったのか定かではありませんが、自宅の書棚に村山知義著の構成主義に関する書物があるので、随分前に知っていたことになります。ただし、この書物はいまだ読んでおらず、そのため…[続きを読む]
ドイツの文豪であるヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテがその生涯を費やして書き上げた戯曲「ファウスト」。岩波文庫より出版もされているようですが、いまだに読んだことがありません。「ファウスト」に初めて…[続きを読む]