「シュルレアリスム宣言・溶ける魚」(アンドレ・ブルトン著 巖谷國士訳 岩波書店)を読み始めました。何をいまさらシュルレアリスムなのかと自問自答しましたが、実のところ私自身は本書を読むのは初めてなのです…[続きを読む]
先日、「機能と装飾のポリフォニー」展を東京都庭園美術館に見に行きました。昨日のNOTE(ブログ)に会場で購入した図録を利用して、その全容を書きましたが、私自身が心を動かされた作品を今回は取り上げたいと…[続きを読む]
先日、東京白金台にある東京都庭園美術館に行って、「機能と装飾のポリフォニー」と題された展覧会を見てきました。本展に出品されている作品は、家具や工芸、服飾といったもので1900年代から第二次世界大戦まで…[続きを読む]
週末になりました。このところ土曜日にいろいろな予定があって、1週間の振り返りが日曜日になるケースが増えています。今日も東京白金台にある東京都庭園美術館に、工房に出入りしている美大生と一緒に行って来まし…[続きを読む]
1週間の振り返りは土曜日にやっていますが、先週も今週も土曜日は美術館で開催している展覧会に出かけてしまったので、振り返りは今日行います。先週の日曜日から昨日の土曜日までを振り返ると、多様な活動をしてい…[続きを読む]
STOLLEN(独語シュトレン)とは坑道の意味で、トンネル状になった菓子パンのことを言います。ドイツやオーストリアではクリスマスの1ヶ月前から少しずつ輪切りにして食べていく習慣があります。今でこそ日本…[続きを読む]
週末は自らの創作活動である陶彫制作について書くことにしています。表題の擬古物陶製彫刻というのは、現在読んでいる「一期は夢よ 鴨居玲」(日動出版)の著者瀧悌三氏が、私の作品を評して名付けた語句です。私の…[続きを読む]
三連休の中日です。今日は美大受験生が工房に来ていました。私は土練機を回し、数枚の座布団大のタタラを掌で叩いて作っていました。これは陶彫成形や彫り込み加飾の前段階で行なう肉体労働で、今日は気温が下がって…[続きを読む]
今日はいつもより気温が低かったので、朝から夕方3時過ぎまで工房で過ごしました。午後は工房に蒸し暑さが篭るようで、身体には辛い時間帯でしたが、やらなければならない作業があったので、暫し時間を忘れて取り組…[続きを読む]
週末になりました。今週を振り返ると7月個展に向けた準備として作品の梱包を始めました。木工土台のビニールシートによる梱包は大体終わったので、これからは陶彫部品を収める木箱を作り始めることにします。ビニー…[続きを読む]
「オットー・ワーグナー建築作品集」(川向正人著・関谷正昭写真 東京美術)の「第3章 『近代建築』の永遠化を求めて」をまとめます。本書はこの第3章が最終章になります。ここではワーグナーの代表作であるウィ…[続きを読む]
「オットー・ワーグナー建築作品集」(川向正人著・関谷正昭写真 東京美術)の「第2章 歴史主義からの離脱」をまとめます。私が20代の頃、ウィーンに住んで楽しかったことはシュトラーセンバーン(路面電車)と…[続きを読む]
「オットー・ワーグナー建築作品集」(川向正人著・関谷正昭写真 東京美術)を今日から読み始めます。昨日まで読んでいた「ウィーン工房」の関連として本書を選びました。ウィーンの建築家ワーグナーは、ウィーン市…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)を読み終えました。20代の5年間をウィーンで過ごした私にとって本書には特別な思いがありました。国立応用芸術博物館に展示されていたウィーン工房の製品の数々やウィーン…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第七章 1920年代から終焉まで」の後半部分をまとめます。ここでは1925年にパリで開催された「現代産業装飾芸術国際博覧会」でデザインの現象となった「アール・…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第七章 1920年代から終焉まで」の前半部分をまとめます。この第七章が本書の最終章になります。ここでは敗戦を迎えたオーストリア・デザイン界の状況が述べられてい…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第六章 第一次世界大戦下の活動」の後半部分をまとめます。ここではデザイン教育について取り上げています。「女性メンバーに共通する明るさ、軽快さ、優美さを伴う装飾…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第六章 第一次世界大戦下の活動」の前半部分をまとめます。第一次世界大戦が勃発し、ウィーン工房の経営がどうなったのか、本章のテーマになっています。「ウィーン工房…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第五章 『ウィーン工房』のブランド確立へ」の後半部分をまとめます。ここではドイツ並びにオーストリア工作連盟について書かれていました。「クンストシャウの前年、1…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第五章 『ウィーン工房』のブランド確立へ」の前半部分をまとめます。ここではまずウィーン分離派の決裂について触れています。「そもそも分離派は、ウィーン造形芸術家…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第四章 理想と経営のはざまで」の後半部分をまとめます。ウィーン工房は採算性向上のために製品領域の拡大と顧客好みのデザインの創作を取り入れ、所謂企業経営に舵を切…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第四章 理想と経営のはざまで」の前半部分をまとめます。「ウィーン工房での採算性を度外視した贅沢なものづくりは、会社の財政難を常態化させた。経営陣はコスト管理に…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第三章 設立構想と初期理念」の後半部分をまとめます。ここではウィーン工房の組織形態や、様式の特徴である幾何学的ユーゲントシュティールについて述べられています。…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第三章 設立構想と初期理念」の前半部分をまとめます。年代で言えば1900年から1906年で、ウィーン工房設立までの出来事が記されています。「クンストゲヴェルベ…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第二章 ウィーン工房誕生の布石」をまとめます。この章は3つの内容で成り立っています。まず1900年以前のクンストゲヴェルベシューレ(美術工芸学校)における工芸…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第一章 オーストリア近代デザイン運動の胎動」の後半部分をまとめます。ここでも内容を2つに絞ります。一つは帝国立オーストリア芸術産業博物館の開館に関することです…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)の「第一章 オーストリア近代デザイン運動の胎動」の前半部分をまとめます。ここでは2つの内容に絞ります。まず英国アーツ・アンド・クラフツ運動について。「アーツ・アン…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)は序論に続く第1章から第7章までの内容があり、最後に結論があります。まず今回は序論をまとめます。オーストリアのデザイン史の導入として「従来ドイツ語圏の近代デザイン…[続きを読む]
「ウィーン工房」(角田朋子著 彩流社)を今日から読み始めます。本書はオーストリアで出版されたウィーン工房に関する書籍の翻訳ではなく、著者が博士論文としてまとめあげたもので、綿密に計算された骨子(章)に…[続きを読む]
東京丸の内にある三菱一号館美術館で開催されている「上野リチ展」に先日行ってきました。上野リチは1893年にフェリーツェ・リックスとしてウィーンに生まれた人で、両親はユダヤ系です。日本人建築家上野伊三郎…[続きを読む]
3月に入って最初の週末を迎えました。今日は気温が上昇し春一番が吹きました。工房周辺は終日風の音がしていました。昨日は新型コロナウイルス感染症の3回目の接種日で、家内と私は東京の大手町まで出かけました。…[続きを読む]