Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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週末 多様な1週間を思う
1週間の振り返りは土曜日にやっていますが、先週も今週も土曜日は美術館で開催している展覧会に出かけてしまったので、振り返りは今日行います。先週の日曜日から昨日の土曜日までを振り返ると、多様な活動をしていた1週間だったという印象があります。まず日常の基本は朝から工房に出かけて、陶彫制作に勤しんでいました。新作の陶彫作品は、同じサイズの立方体を作り続けているので、成形に彫刻的な面白みが薄く、寧ろ彫り込み加飾に面白みがあります。彫り込み加飾は浮き彫りにする文様なので、工芸的要素が強いのですが、それでも立体の特徴がよく出てくるので、文様のバリエーションや彫り込みの深さなどを考えながら掻き出しベラで決定していきます。微妙な凹凸が出来てくると気分が上がります。この立方体が巨大な城壁に見え、それに積石による凹凸がついていくイメージがあって、そうした建築要素を自分の中で置き換えて楽しんでいるのです。これはこのサイズで作ろうと決めた陶彫作品ですが、一瞬雛型を作っているような錯覚になって、思わず笑みがこぼれます。さて、今週は木曜日に5回目のワクチン接種に近隣の病院に行って来ました。私はワクチンに対する副反応が少なく、翌日も通常通りの陶彫制作が出来ました。その翌日の金曜日ですが、夕方になって川崎市多摩区にある菓子店に注文したシュトレンを受け取りに行ってきました。菓子店を経営するパテシエの友人は20代の頃にウイーンで知り合った人で、あの頃2人で夢見た将来像にそれぞれが近づいていると思っています。理想的とは言えないまでも、何十年もブレずにやってきたと自負してもいいのではないかと2人で確認し合いました。土曜日は工房を休んで、工房に出入りしている若いスタッフ2人を連れて、千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に行ってきました。シュルレアリスムの芸術家マン・レイによるオブジェを中心とする展覧会が開催されていて、マン・レイの世界観を堪能してきました。帰路、私の車にエンジントラブルを知らせる警報が点灯したので、自宅近くに戻ってからディーラーに車を持ち込みました。どうやら内臓コンピューターの誤作動だったようで、ホッと胸を撫で下ろしました。