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2月初日は叔父の告別式
今日から2月です。昨日のNOTE(ブログ)にも書きましたが、叔父の下野昇が亡くなって今日が告別式でした。叔父は声楽家で昨年の4月にはテノール・リサイタルを横浜で開いています。叔父は家内の叔母と結婚した人で、佐賀県に生まれ、東京藝大声楽科を卒業、ウィーンに留学しています。帰国後は二期会に所属し、さまざまなオペラの主役をやってきました。劇団四季のミュージカル「CATS」にも出演し、私たちはその都度観劇に行っています。私たちがウィーン滞在時に、師匠にレッスンをつけてもらうために、叔父は単身ウィーンにやってきたこともありました。家内と付き合い始めてからずっと私は、叔父が親戚になったことで力強い理解者を得たと言ってよく、私の彫刻をも購入してくれました。そんな叔父でしたが、寄る年波には勝てず、ついに享年88歳で逝去してしまいました。告別式は音楽葬とも言えるもので、叔父が最後の舞台でソプラノ歌手と歌った歌曲を、叔父の歌は録音で、ソプラノの女流声楽家がそこに合わせる趣向を行いました。これには多くの参列者の涙を誘いました。女流声楽家は涙ながらによくこんな声量が出せるものだなぁと、私は感涙とともに感銘を受けました。出棺の時は、叔父が地域の合唱団を長年指導してきた功績が光り、その合唱団の方々による合唱で見送られる演出がありました。これにも叔父らしい雰囲気が感じられて、叔父の旅立ちに相応しいものとなりました。地域の繋がりを大切にしているのは私の師匠池田宗弘先生も同じです。それに比べて私はまだ足元がしっかり出来ていないので、これからに向って地域繋がりを大切にしたいなぁと思っています。昨日に続き、今日は疲れました。教職にいた頃は数多のお通夜や葬儀に参列してきましたが、今日みたいな多くの人に支えられ、それが明らかだった告別式は初めてでした。明日から日常に戻りますが、叔父は忘れられない何かを残してくれた気がしています。