Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

note

週末 3月を振り返る
今日は日曜日で、3月の最終日でもあります。私は教職を長く勤めた習慣で、年度末という意識がいまだに抜けません。私が日々メモしている小さな手帳も今日が最終日になっていて、明日から新しい手帳に切り替わるのです。3月末になると、今年の7月個展のことが頭を過ります。個展の前には図録用の写真撮影があり、それまでには1年間分の陶彫立方体が完成していなくてはなりません。そんな意味で今月の陶彫制作には拍車をかけていました。12月までの陶彫立方体が終わるのかどうか微妙なところで、来月からはさらに陶彫制作を頑張っていこうと決めています。今月を振り返ると、31日間あったうち30日間は工房に通って陶彫制作をやっていました。休んだ1日は、教え子を誘って女子美術大学の卒業制作展に行った日でした。その他にも展覧会は行っていましたが、工房で午前中は制作をしていました。今月の鑑賞を振り返ると、前述した卒業制作展(女子美術大学)、「カール・アンドレ」展(DIC川村記念美術館)、「今をえがく書かながわ」展(そごう美術館)、「版画の青春」展(町田市立国際版画美術館)に行きました。今月は映画や演劇には行っていません。その他では栃木県益子町にある明智鉱業に陶土560㎏をお願いし、工房に搬入していただきました。例年ならもう少し後で陶土を調達していましたが、現在作っている陶彫立方体は例年より多くの陶土を必要としている証でしょう。読書ではじっくり丁寧に読んでいた画家カラヴァッジョに関する書籍を読み終えました。私はバロック時代の芸術家に疎く、カラヴァッジョを切り口とするバロック時代の知識を増やす一助となりました。ウィーンにいた頃は街中に施されたバロックの建築装飾に些か食傷気味で、自分が育った国と文化が異なる世界に辟易していたことがありました。教会に設置された宗教画もよく味わうこともなく、自分の中にすんなり入ってこなかったこともありました。異文化を咀嚼できるようになるには時間が必要でした。書籍を読みながらそんなことが頭を過りました。