2007.08.18
毎日木を彫っていると夥しい木屑が床に散乱します。3年前はヒノキを使っていたので、その香りがとても良く、木屑を処分するのがもったいないと思っていました。今の木材からもいい香りがしています。何と言っても木の良さは立ち込める匂いにあると思います。朝早く作業場に行くと、この木の匂いが迎えてくれます。それは森の中のようで、暑さを忘れさせてくれます。鑿で彫る感覚も良いと思います。木目を読みながら、また節目をうまく処理しながら彫りすすめていくのは楽しくて、時間があっという間に過ぎていきます。木と対話する感じです。昨年のブログにも書いた記憶がありますが、木は彫り跡もなかなか良いのです。コツコツ彫った行為がそのまま木に残るのでカタチの方向性を彫り跡から読み取ることができます。それらを組み合わせ、ひとつの作品にまとめていくのはまだ先です。毎日木屑を掃除しながら、焦らず休まず続けています。 Yutaka Aihara.com