2007.10.27
アニメにしろフィギアにしろ大衆の目線で表現をしていくサブカルチャーは日本が世界に発信できるものになってきています。とくに漫画はひと昔前と比べると、コマ割からストーリー展開にいたるまで、巧みな心理描写を表現したり、現代の空気を捉えたりして革新的に変化しています。ドラマの原作に使われるのもよくわかる気がします。日本人の古来から持っている気の細やかさが、こうしたサブカルチャーで受け継がれていると感じます。さしずめ昔で言う障壁画や浮世絵など日本を代表する美術作品として太鼓判を押されたものが、現在ではアニメにあたるとも考えます。サブカルチャーがアートの世界を席巻し、完全にボーダーがなくなりつつあるのは、現代の世俗が求めている表現を考えれば当然の成り行きかもしれません。 Yutaka Aihara.com