2008.05.07
地元の横浜美術館で開催されている、やはり地元の洋画家「木下孝則展」を見てきました。生前はよく知られた画家だったようですが、私には初めて聞く名前と画業で、鶴見にこういう方が住んでいられたのかと改めて知ったところです。いわゆる正統的な、と言ったらいいのか、ともかくアカデミックな作風で、自分が中高生でこれから美術の世界に入ろうとするなら感銘を受けたと思われます。自分にもそうした時代がありました。上野の美術館で印象派の絵画に憧れたことがあります。少ない筆遣いで、どうしてこんなに空気を感じさせることができるのか、「木下孝則展」にも同じような雰囲気を感じていました。絵画が絵画としての価値を持っていた頃の清楚にして気品に溢れた作品が印象的でした。 Yutaka Aihara.com