Yutaka Aihara.com相原裕ウェブギャラリー

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「メトロポリス」を再び観て…
昨年はドイツ表現主義にこだわったブログを多く書きました。その中でドイツ映画の「カリガリ博士…」や「メトロポリス」にも触れました。先日この「メトロポリス」を久しぶりに観ました。地下で働く労働者階級も高層建築にいる特権階級もすべて表現主義的な舞台設定がなされ、硬質な雰囲気の中でドラマが展開していきました。ところどころ覚えている情景があって懐かしく思えました。製作された1920年代にもう特撮をやっていたり、美しい未来型の女性ロボットが出現したりして、後世にかなり影響を与えていることは明白でした。現代ならばCGを多用するところを、アナログな装置を使ってスケールの大きさを出しているところも驚きでした。ピアノの効果音だけの無声映画ですが、映像のはっきりした主張に無声であるのを忘れて見入ってしまいました。                        Yutaka Aihara.com