2015.08.13
表題は彫刻家池田宗弘先生が長崎の教会に設置したモニュメントのタイトルです。教会から発行された冊子に以下のような文章が掲載されています。「カトリック長崎大司教区は、日本の信徒発見150周年記念事業として聖トマス西と十五殉教者顕彰庭園をカトリック中町教会境内に整備し、2015年3月16日に祝福式をとり行いました。世界の宗教史の奇跡と言われる信徒発見の出来事の背景には、250年以上におよぶ禁教下にあって、潜伏キリシタンたちを励まし続けた殉教者のあかしがあったのです。」今や日本のキリスト教彫刻の第一人者である池田先生に、16体の信徒像の制作と、頂上にイエスの磔刑像のあるロマネスク風のモニュメントの依頼がきたのは4年前だそうです。池田先生は16体全てを木彫し、それを分解して砂型にとり、ブロンズで鋳造する独特の制作工程を選んでいました。殉教者にかける思いの強かった先生は、昼夜を問わず真摯に取り組んでいました。毎年夏に先生宅を訪ねている私は、その制作途中をよく知っています。いろいろ司祭側とトラブルがあったことも知っていて、漸く完成に辿り着いたことを私は自分のことのように嬉しく思っています。どんな思いを抱えて殉教者ひとり一人を造形したか、「鑑賞の手引き」で先生自らが解説をしています。長崎県を訪れる機会があれば、是非訪ねてみたい教会だなぁと思っています。